中国本土映画興行週間ランキング(2024.6.3-2024.6.9)

2024-06-20 18:03:57  CRI

 中国の祝祭日・端午節の3連休を挟んだ1週間。先行上映されていた青春コメディ『我才不要和你做朋友呢(Be My Friend)』が6月8日に一般公開され、1位に駆け上がりました。青春ラブコメが中国本土で週間1位になるのは、2022年4月29日公開の『我是真的討厭異地恋 (Stay with Me)』以来、実に2年ぶりです。また、「ドラえもん」の最新作『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(中国題:哆啦A夢:大雄的地球交響楽)』がトップ10をキープし、興行収入は1億元(約21.68億円)の大台を突破。中国本土で公開された「ドラえもん」シリーズとして歴代6位に躍り出ました。

単位:万元 

 ~作品紹介~

【1位】我才不要和你做朋友呢(Be My Friend)
公開日:2024年6月8日
監督:何念(ハー・ニエン)
主演:荘達菲(ジュアン・ダーフェイ)陳昊宇(チェン・ハオユイ)王皓(ワン・ハオ)

 女子高生の李進歩が母親の少女時代にタイムトラベルしてさまざまな騒動を引き起こす青春コメディ『我才不要和你做朋友呢(Be My Friend)』が、一般公開に伴って週間1位をゲット。主演は大ヒットしたコメディ映画『年会不能停!(Johnny Keep Walking!)』のヒロイン役として注目を浴びている若手女優の荘達菲(ジュアン・ダーフェイ)。

【2位】掃黒·決不放棄(Walk The Line)
公開日:2024年6月8日
監督:五百(ウーバイ)
主演:肖央(シャオ・ヤン)余皚磊(ユイ・アイレイ)范丞丞(ファン・チェンチェン)

 「黒社会(マフィアやギャング、犯罪組織など)」の勢力と熾烈な闘いを展開する物語『掃黒·決不放棄(Walk The Line)』が一般公開スタート!主演は『『共謀家族』(原題:誤殺)』(2019)などの肖央(シャオ・ヤン)、『没有一頓火鍋解決不了的事(Nothing Can't Be Undone by a Hot Pot)』(2024)などの余皚磊(ユイ・アイレイ)、『飛馳人生2(Pegasus 2)』(2024)などの范丞丞(ファン・チェンチェン)。

【3位】談判専家(Crisis Negotiators)
公開日:2024年6月8日
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
主演:劉青雲(ラウ・チンワン)呉鎮宇(フランシス・ン)

 新作を連発してきた邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督の今年の第1弾は、1998年制作の米映画『交渉人』の中国版リメイクとして、2人の交渉人の駆け引きを描いたサスペンスアクション『談判専家(Crisis Negotiators)』。第35回東京国際映画祭「ガラ・セレクション」出品作『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』などの劉青雲(ラウ・チンワン)と、『掃毒3:人在天涯』などの呉鎮宇(フランシス・ン)が共演しています。

【4位】ガーフィールド ザ・ムービー(中国題:加菲猫家族)
公開日:2024年6月1日
監督:マーク・ディンタル
主演:クリス・プラット サミュエル・L・ジャクソン

 ガーフィールドとその父・ヴィックが引き起こす騒動が描かれるアニメ映画『ガーフィールド ザ・ムービー(中国題:加菲猫家族)』が中国と米国で公開中。人気俳優のクリス・プラットがガーフィールドの声を、サミュエル・L・ジャクソンがその父の声をそれぞれ担当しています。日本での公開は未定です。

【5位】走走停停 (Gold or Shit)
公開日:2024年6月8日
監督:龍飛(ロン・フェイ)
主演:胡歌(フー・ゴー)高圓圓(ガオ・ユエンユエン)岳紅(ユエ・ホン)周野芒(ジョウ・イエマン)金靖(ジン・ジン)

 この4月に開催された第14回北京国際映画祭のメインコンペティション部門「金爵奨」で最優秀作品賞に輝いた『走走停停 (Gold or Shit)』が、6月8日に一般公開スタート。大都会での仕事も恋愛もうまく行かず落胆して実家に帰った青年が、元クラスメイトとの再会をきっかけに、思いもよらない人生の転機を迎える様子が描かれます。今回の「金爵奨」では本作の出演者の一人、岳紅(ユエ・ホン)が最優秀助演女優賞を受賞し、脚本の黄佳(ホアン・ジャー)が最優秀脚本賞を受賞しました。

【6位】マッドマックス:フュリオサ(中国題:瘋狂的麦克斯:狂暴女神)
公開日:2024年6月7日
監督:ジョージ・ミラー
主演:アニャ・テイラー=ジョイ クリス・ヘムズワース

 今年5月のカンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映されたオーストラリアの最新アクション映画『マッドマックス:フュリオサ(中国題:瘋狂的麦克斯:狂暴女神)』が6月7日から中国本土で一般公開スタート!本作は、2015年の話題作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したシタデルの大隊長である女戦士フュリオサの若き日を描くスピンオフ映画で、監督は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から、ジョージ・ミラーが続投。世界が崩壊した時、ディメンタス将軍率いる暴走族集団と、シタデルを統治するイモータン・ジョーが覇権争いを繰り広げる中、若き日のフュリオサが多くの試練を乗り越えて故郷への道を目指します。

【7位】末路狂花銭(The Last Frenzy)
公開日:2024年5月1日
監督:烏日娜(ウリナ)
主演:賈冰(ジア・ビン)譚卓(タン・ジュオ)小瀋陽(シャオシェンヤン)于洋(ユイ・ヤン)

 中国・内蒙古出身の若手女性監督、烏日娜(ウリナ)がメガホンを取る新作コメディ『末路狂花銭(The Last Frenzy)』がトップ10をキープ!余命10日と告げられた「ケチ男」が生涯貯めてきた大金を一気に使おうと決意する物語です。

【8位】映画ドラえもん のび太の地球交響楽(中国題:哆啦A夢:大雄的地球交響楽)
公開日:2024年5月31日
監督:今井一暁
主演:水田わさび 大原めぐみ かかずゆみ 木村昴 関智一 芳根京子 平野莉亜菜菊池こころ チョー 田村睦心 Vaundy かが屋 吉川晃司 石丸幹二

 3月1日に日本で公開されたばかりの新作『哆啦A夢:大雄的地球交響楽(原題:映画ドラえもん のび太の地球交響楽)』が中国本土に登場。本作は「映画ドラえもん」シリーズ通算43作目。同シリーズは2015年から10年連続で中国大陸での公開を果たしています。今作では、世界から音楽が消える危機にドラえもんと仲間たちが奮闘。中国本土では中国が独自開発した「CINITY」というフォーマットでも上映されています。

【9位】九龍城寨之囲城 (Twilight of the Warriors: Walled In)
公開日:2024年5月1日
監督:鄭保瑞(ソイ・チェン)
主演:古天樂(ルイス・クー)洪金寶(サモ・ハン・キンポー)任賢齊(リッチー・レン)林峯(レイモンド・ラム)

 日本でも上映された『モンキー・マジック 孫悟空誕生』(2015)や『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』(2016)などで知られる中国香港の鄭保瑞(ソイ・チェン)監督の最新作は、余児の小説『九龍城寨』を原案にしたクライムアクション。1980年代の「九龍城寨」の“中間地帯”を舞台に、各組織や勢力が駆け引きを繰り広げる中、この地帯に迷い込んできた青年が悪の勢力に戦いを挑む様子が描かれています。本作は、今年5月に開催されたカンヌ国際映画祭に出品されました。

【10位】シビル・ウォー(中国題:美国内戦)
公開日:2024年6月7日
監督:アレックス・ガーランド
主演:キルスティン・ダンスト ヴァグネル・モウラ スティーヴン・ヘンダーソン ケイリー・スピーニー

 合衆国を離脱した州からなる勢力「WF=西部勢力」と連邦政府による内戦を背景とした近未来のアメリカを舞台に、ニューヨークから首都ワシントンD.C.へと向かう4人のジャーナリストの活動を描くスリラー映画『シビル・ウォー(中国題:美国内戦)』が10位に初登場。日本では今年10月4日に一般公開される予定です。

 (ミン・イヒョウ、梅田謙)

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