北京
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中国東北部の黒竜江省綏芬河税関によりますと、綏芬河道路の口岸(通関地)作業区で16日、TIR条約に基づいた、16.6トンの日用雑貨を積んだ輸送車両が綏芬河税関の監督下でモスクワに向けて出発しました。これは、綏芬河とモスクワを結ぶTIR国際道路の貨物輸送ルートが正式に開通したことを示しています。
このTIR輸送車両は綏芬河から中国を出国し、行程の途中では一切積み替えや荷揚げをすることなく、円滑に通関することができます。ロシア入国後、最終目的地は約9800キロ離れたモスクワで、到着までは14日間を要する予定です。
TIR輸送とは、国連の「国際道路運送条約」の規定に基づき、越境貨物輸送分野における世界的な通関円滑化システムに基づいて行われている国境を越えた道路輸送物流モデルです。TIRカルネを所持した、承認された車両は各TIR締約国間で簡単に通関することができます。現在、世界では既に数十カ国がTIR条約に加盟しており、TIR貨物の通関時には、TIRカルネの情報を照合し、車両税関のシールを検査するだけで、箱を開けて検査する必要がなく、税金と保証金が免除され、通関地での通関効率が高まり、企業の輸送コストを削減することができます。(藍、坂下)
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