中国の17歳女子学生 アリババ数学コンペ予選で12位に入賞

2024-06-14 15:40:37  CRI

 2024年アリババグローバル数学コンペティション(アリババグループが主催する世界的な数学競技大会)のファイナリストが13日発表され、最終的に世界各地から801人の数学の達人が決勝戦へ勝ち進みました。北京大学、清華大学、マサチューセッツ工科大学、ケンブリッジ大学などの名門校から来た学生と比べて、中国東部江蘇省漣水中等専門学校から来た姜萍さんは少し特別に見えます。

 今年17歳の姜さんは、予選で93点を取って世界第12位に入賞しました。上位30人中唯一の女子学生で、決勝戦に進出した史上初の中等専門学校の学生であり、しかも彼女の専攻は数学ではなくファッションデザインです。

 姜さんは中学校の時から数学の成績が特に秀でていましたが、総合的な成績が良くなかったため普通科の高校へ進学できず、中等専門学校に入学しました。現在学んでいる科目は国語、数学、英語とファッションデザイン専門課程だけです。数学教師の王閏秋さんは、姜さんの特別な数学能力に気づき、王先生の指導の下で、姜さんは高等数学を学び始めました。同済大学(上海にある中国の名門校)出版の「高等数学」から始め、米数学者のローレンス・エバンス氏が編さんした「偏微分方程式」などを勉強しました。姜さんは携帯電話の翻訳アプリと「英漢小辞典」を使って同書の3分の1をすでに独学で学び終え、大学の数学科の学部生レベルに達しています。

 王先生から、参加者に条件を付けないアリババグローバル数学コンペティションへの参加を勧められた姜さんは、最初は自信がありませんでしたが、去年の試験問題を解いてみた後、試してみようとコンペへの参加を申し込みました。今年のアリババグローバル数学コンペティションの決勝に進出した801人は、世界17の国と地域から来ており、平均年齢は22歳です。17歳の姜さんが今回のコンペに応募したもう一つの目的は、「女子学生でも数学ができることを証明することだ」と語っています。

 姜さんは目下、22日に開催予定の決勝戦の準備に専念しており、将来浙江省の大学に入学してファッションデザインを勉強することを夢見ています。(Mou、榊原)

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