北京
PM2.577
23/19
トルコのフィダン外相は3日から5日まで中国を公式訪問しました。昨年の外相就任以来の初の訪中でした。
中国とトルコが2010年に戦略的協力関係を樹立して以来、経済貿易、文化、教育、観光、交通など各分野における両国の協力は著しい進展を遂げてきました。ここ数年では「一帯一路」共同建設構想と、欧州からトルコ、中央アジアを経由して中国に至る物流網の「中央回廊」計画の構築と協力が、両国の繁栄と発展のためのチャンスを提供しています。
フィダン外相は今回の訪中で北京だけでなく、新疆ウイグル自治区のウルムチとカシュガルも訪れ、トルコは中国の領土保全を破壊するような活動をトルコ国内で行われることを許さないと表明しています。
フィダン外相は中国滞在中に中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じて、「世界における認識を変えること、とりわけイスラム世界における新疆ウイグル族の文化上の権利や生活面についての現有の認識を変えることは、中国だけでなくトルコにとっても有益であり、すべての人にとって有益だ。われわれはしたがって、一つの中国の政策を支持し、中国の主権と領土の完全性を支持する」と述べました。
フィダン外相にとって、中国と国際地域でのホットな問題について中国との意思疎通を強化することは、今回の訪中のもう一つの重要なテーマでした。イスラエルとパレスチナの衝突は今も続いており、負の波及効果の拡散が加速しています。フィダン外相は、同問題についてのトルコの立場は中国に近いと述べ、ガザでの恒久停戦と「二国家解決案」の実現こそが解決の道だと強調しました。(Yan、鈴木)
KANKAN特集