中国の月面探査機「嫦娥6号」 月の裏側でのサンプル採取と離陸に成功

2024-06-04 10:54:47  CRI

 

 中国の月面探査機「嫦娥6号」の上昇機は月の裏側にある「南極エイトケン盆地」でのサンプル採取を終えて、北京時間4日午前7時38分に月面から離陸し、3000Nエンジンが6分間稼働して、上昇機は順調に月周回軌道に戻りました。

 月の裏側でのスマートサンプリングは「嫦娥6号」のメインミッションの一つで、探査機は月の裏側の高温に耐えて、ドリルとロボットアームの二つのやり方でサンプルを採取し、複数地区で多様化したスマートサンプリングに成功しました。

 サンプル採取を終えてから、「嫦娥6号」の着陸機は中国の国旗である「五星紅旗」を月の裏側で掲げました。これは中国が初めて月の裏側でおこなった国旗披露であり、この国旗は新しいタイプの複合材料と特殊技法で作られたものです。

 さらに、「嫦娥5号」と比べ、「嫦娥6号」の月の裏側での離陸は直接地面からの制御を受けず、中継衛星「鵲橋2号」の支援の下で、自ら搭載した特別なセンサーによって位置付けと姿勢調整をおこないました。上昇機のエンジンが始動してから、垂直上昇、姿勢調整、軌道投入の3段階を経て、順調に予定されていた月周回軌道に戻りました。

 今後、上昇機は月周回軌道で待っている軌道機と帰還機の結合体とドッキングし、月から採取したサンプルを帰還機に移動してから、軌道機と帰還機の結合体は月周回を続け、適切な時期に地球周回軌道に戻り、月のサンプルを搭載した帰還機は大気圏に再突入し、内蒙古自治区の四子王旗着陸場に着陸する予定です。(Lin、野谷)

 

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