外交部 比大統領の南海問題演説は歴史と事実を無視

2024-06-03 13:18:54  CRI

 中国外交部の報道官は3日、フィリピンのマルコス大統領がアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)で南海問題に関する演説をおこなったことについて、フィリピン側の発言は歴史と事実を無視していると指摘しました。

 フィリピンのマルコス大統領は第21回シャングリラ会合で基調演説をおこない、フィリピン領土範囲のいわゆる法的根拠を述べ、「国連海洋法条約」と南海仲裁判断はいずれもフィリピンの合法的権利を認めており、フィリピンの南海政策の礎であると主張しました。

 これについて、外交部報道官は、フィリピン側が歴史と事実を無視し、海洋に関する誤った立場を宣伝し、海上事態を歪曲(わいきょく)誇張していると述べました。同時に、中国側の立場を以下のように明らかにしました。

 第一に、中国は南海諸島に対して争う余地のない主権を有し、関連海域に対して主権と管轄権を持つ。

 第二に、フィリピンの領土範囲に中国の南海諸島は含まれていない。

 第三に、いわゆる南海仲裁判決は違法で無効である。

 第四に、最近の中国とフィリピンの南海問題の拡大の責任は完全にフィリピン側にある。

 第五に、現在、中国とASEAN諸国の共同努力の下で、南海情勢は全体的な安定を維持している。各国が法に基づいて享受している航行と飛行の自由には何の問題もない。

 第六に、中国側は引き続き自国の領土主権と海洋権益を揺るぎなく守り、同時に一貫して直接関係当事国と歴史的事実を尊重したうえで、交渉を通じて意見の食い違いを適切に処理することを堅持する。(閣、野谷)

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