東南アジアで中国観光ブーム 再び人気の旅先に

2024-05-31 14:01:23  CRI

マレーシアとシンガポールからの観光客がチベットのラサで香づくりを体験

 旅行・体験予約アプリのKlook (クルック)の林照囲最高経営責任者(CEO)は最近になり、新たなビザ免除入国計画とより便利なキャッシュレス決済システムが奏功して、中国は再び東南アジアの人にとっての人気の旅先になったと発言しました。

 林CEOは香港で開かれたスイス金融大手のUBSによるアジア投資フォーラムで、2024年になってから現在までに、東南アジア各国から中国本土への旅行関連の予約量は新型コロナウイルス感染症の発生前の数倍に達しており、2025年には中国本土を訪れる観光客の人数は新型コロナ発生前の水準に完全に回復する可能性があるとの見方を示しました。

 中国はここ数カ月の間に、タイ、マレーシア、シンガポール、一部の欧州国家およびクルーズ船乗客に対するビザの適用を緩和しました。中国政府はまた、キャッシュレス決済サービスの利便性をさらに向上させています。中国国家移民管理局によると、2024年第1四半期(1-3月)の中国本土への外国人の出入国者数は、2019年同期の延べ1414万人に迫る延べ1307万4000人でした。

 例えばタイの場合、中国の大手オンライン旅行会社の携程(トリップドットコム)によれば、ビザ免除政策が施行された当日の3月1日には、タイ人による中国旅行への注文は前年の4倍に達し、2019年比では160%増でした。タイの観光客は「中国には美味しい食べ物が多い。広州へは近い。ビザの手続きも便利だ。週末に飛行機を使って旅することができる」などと、中国旅行を評価しています。

 シンガポールの旅行会社であるスーパートラベルズのウィリアム・ホワンマーケティング部部長によれば、以前には多くの人が毎年6月と12月の学校の長期休暇の季節に、欧州や米国などへ遊びに行くことを望んだのですが、最近では中国旅行を選ぶ人が増えているとのことです。(任春生、鈴木)

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