中国本土映画興行週間ランキング(2024.5.20-2024.5.26)

2024-05-30 10:02:47  CRI

 トップ4は前週のまま、話題の新作コメディ『末路狂花銭(The Last Frenzy)』が3週連続1位という大ヒットを記録中!合作を含む日本映画が2本同時エントリーし、そのうち公開2週目でトップ5入りを果たした『青春18x2 君へと続く道(原題:錯過你的那些年)』は、興行収入4700万元(約10億円)を超え、中国本土で公開された日本実写映画(合作を含む日本人監督作品)として歴代9位に!一方、『劇場版 Spy x Family Code: White(中国題:間諜過家家 代号:白)』も2.85億元(約61億円)の好成績で中国本土で公開された日本映画(歴代&全ジャンル)としてトップ10入りを果たしています。

単位:万元

~作品紹介~

【1位】末路狂花銭(The Last Frenzy)
公開日:2024年5月1日
監督:烏日娜(ウリナ)
主演:賈冰(ジア・ビン)譚卓(タン・ジュオ)小瀋陽(シャオシェンヤン)于洋(ユイ・ヤン)

 中国・内蒙古出身の若手女性監督、烏日娜(ウリナ)がメガホンを取る新作コメディ『末路狂花銭(The Last Frenzy)』が3週連続1位をゲット!余命10日と告げられた「ケチ男」が生涯貯めてきた大金を一気に使おうと決意する物語です。

【2位】九龍城寨之囲城 (Twilight of the Warriors: Walled In)
公開日:2024年5月1日
監督:鄭保瑞(ソイ・チェン)
主演:古天樂(ルイス・クー)洪金寶(サモ・ハン・キンポー)任賢齊(リッチー・レン)林峯(レイモンド・ラム)

 日本でも上映された『モンキー・マジック 孫悟空誕生』(2015)や『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』(2016)などで知られる中国香港の鄭保瑞(ソイ・チェン)監督の最新作は、余児の小説『九龍城寨』を原案にしたクライムアクション。1980年代の「九龍城寨」の“中間地帯”を舞台に、各組織や勢力が駆け引きを繰り広げる中、この地帯に迷い込んできた青年が悪の勢力に戦いを挑む様子が描かれています。本作は、今年5月に開催されたカンヌ国際映画祭に出品されました。

【3位】猿の惑星/キングダム(中国題:猩球崛起:新世界)
公開日:2024年5月10日
監督:ウェス・ボール
主演:オーウェン・ティーグ フレイヤ・アーラン ケヴィン・デュランド ピーター・メイコン ウィリアム・H・メイシー

 SFシリーズ「猿の惑星」の10作目で、同リブートシリーズの4作目として待望されている大作『猿の惑星/キングダム(中国題:猩球崛起:新世界)』が5月10日から中日米3カ国同時公開中!2017年公開の『猿の惑星:聖戦記』から7年ぶりとなるシリーズ最新作で、前作の物語から約300年後の世界が舞台。猿たちの王、プロキシマス・シーザーが絶対的支配を目論み、巨大な帝国<キングダム>を築こうとする中、若きチンパンジーのハンター、ノアが人間の少女メイと共に、猿と人間の未来をかけた旅に出る物語です。

【4位】彷徨之刃(Hovering Blade)
公開日:2024年5月17日
監督:陳卓(チェン・ジョオ)
主演:王千源(ワン・チエンユエン)斉溪(チー・シー)張宥浩(チャン・ユーハオ)王天辰(ワン・ティエンチェン)王景春(ワン・ジンチュン)

 日本では2009年に監督・益子昌一、主演・寺尾聰主演で、韓国では2014年に監督イ・ジェンホ、主演チョン・ジェヨンで映画化された東野圭吾のベストセラー小説『さまよう刃』が、中国でも映画化!シングルファザーの復讐が題材の本作の主演には、『龍蝦刑警 (Lobster Cop)』(2018)や『你是凶手(The Guilty Ones)』(2019)などの個性派、王千源(ワン・チエンユエン)が抜てきされており、共演は斉溪(チー・シー)、張宥浩(チャン・ユーハオ)、王天辰(ワン・ティエンチェン)など。

【5位】青春18x2 君へと続く道(原題:錯過你的那些年)
公開日:2024年5月20日
監督:藤井道人
主演:許光漢(グレッグ・ハン)清原果耶 道枝駿佑 黒木華 黒木瞳 松重豊 張孝全(ジョセフ・チャン)

 中国公開も果たした『余命10年』(2022)などで知られる藤井道人監督の最新作は、許光漢(グレッグ・ハン)と清原果耶を主演に迎えた中日合作『青春18x2 君へと続く道(原題:錯過你的那些年)』。日本では5月3日に公開が始まり、中国本土では5月20日から一般公開中。国境と時を超えて初恋の記憶をたどるラブストーリーです。

【6位】三叉戟(Three Old Boys)
公開日:2024年5月24日
監督:高群書(カオ・チュンシュー)
主演:黄志忠(ホァン・ジージョン)姜武(ジャン・ウー)郭涛(グオ・タオ)欧豪(オー・ハオ)韓庚(ハン・ギョン)

 『風聲(THE MESSAGE)』(2009)や『刀尖(Seven Killings)』など、戦争中の諜報員の活躍を描くスリラー映画で知られる高群書(カオ・チュンシュー)監督の最新作は、刑事モノの『三叉戟(Three Old Boys)』。「三叉戟」とは、さまざまな古代神話に登場する武器の三叉槍のことで、この映画では警察界の「BIG3」と呼ばれる3人組のあだ名となっています。本作は、定年間際の「三叉戟」が巨額マネロン事件に巻き込まれるという様子が描かれるというもの。3人組を演じているのは、『江河日上』(2024)や『光栄時代』(2019)など数々のTVドラマでも活躍中の黄志忠(ホァン・ジージョン)、『 完美有多美(The Door)』(2017)や『掃黒•決戦(Break Through the Darkness)』(2021)などの姜武(ジャン・ウー)、『可不可以不要離開我(COULD YOU DON`T LEAVE ME)』(2023)や『欲念遊戯(The Game of Desire)』(2019)などの郭涛(グオ・タオ)です。

【7位】談判専家(Crisis Negotiators)
公開日:2024年6月8日
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
主演:劉青雲(ラウ・チンワン)

 2023年7月に『掃毒3:人在天涯(The White Storm 3: Heaven or Hell)』、8月に『暗殺風暴(Death Notice)』、9月に『93国際列車大劫案:莫斯科行動(Moscow Mission)』と、昨年に3カ月連続という驚異的スピードで新作を連発してきた邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督。今年の第1弾は、1998年制作の米映画『交渉人』の中国版リメイクとして、2人の交渉人の駆け引きを描いたサスペンスアクションです。6月8日の一般公開に向けて先行上映を実施中。第35回東京国際映画祭「ガラ・セレクション」出品作『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』などの劉青雲(ラウ・チンワン)と、『掃毒3:人在天涯』などの呉鎮宇(フランシス・ン)が共演しています。

【8位】維和防暴隊(Formed Police Unit)
公開日:2024年5月1日
監督:李達超(リー・ダーチャオ)
主演:黄景瑜(ホァン・ジンユー)王一博(ワン・イーボー)鐘楚曦(チョン・チューシー)欧豪(オーハオ)朱亜文(ジュー・ヤーウェン)谷嘉誠(グウ・ジャーチェン)

 時代劇ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』で知られる李達超(リー・ダーチャオ)監督がメガホンを取るアクション映画『維和防暴隊(Formed Police Unit)』がトップ10をキープ。本作は中国の平和維持部隊にフォーカスしたもので、平和維持活動で異国へ赴き、戦火が入り乱れるエリアで捨て身のミッションを完遂する勇敢な者たちの群像を描いています。

【9位】猪猪侠大電影•星際行動
公開日:2024年5月1日
主演:陸双(ルー・シュアン)徐経緯(シュー・ジンウェイ)梁晶々(リャン・ジンジン)

 子ども向けの人気アニメシリーズ『猪猪侠』の1年ぶりとなる劇場版第9作がトップ10をキープ!今作では、主人公であるスーパーヒーローの「猪猪侠」が、宇宙からの侵略者を撃退するために、100年前の謎の魔物「音符聖杯」を探し出す冒険の旅に出かけます。ボイスキャストは、陸双(ルー・シュアン)や徐経緯(シュー・ジンウェイ)が続投。

【10位】劇場版 Spy x Family Code: White(中国題:間諜過家家 代号:白)
公開日:2024年4月30日
監督:片桐崇
主演(吹替):江口拓也 種﨑敦美 早見沙織

 日本上映時は4週連続週末動員No.1という大ヒットを記録した「SPY×FAMILY」初の劇場アニメ『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が中国本土で好評上映中!本作では原作の遠藤達哉が監修・キャラクター原案を務める完全新作ストーリーが展開されています。今年1月に中国台湾、2月に中国香港での一般公開も果たしました。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

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