北京
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上海から路線バスを乗り継いでシンガポールに向かった23歳の男子学生の江夏さんは27日、ついにこの旅の終着点に到達しました。全行程は29日間で費用は合計3000元(約6万5000円)以上と、飛行機利用よりずっと高額でした。江さんは「とてもうれしくて、気持ちが高ぶっています。ここがとても好きです。多くの華人がいて、たくさんの友達ができました。終着点に着いて、ほっとしました。ようやく、道を急ぐ必要が無くなったのですから」と話しました。江さんがバスを選んだ理由は、地上交通の方がより多くの都市を訪れ、多くの人と友達になれること、そして自分の能力を試せる興味深い挑戦と思えたからとのことです。
江さんの旅について、ネットユーザーからは多くのメッセージが寄せられました。意見は分かれています。ある人は「上海からシンガポールへの往復便の航空券は1700元(約3万7000円)だ。片道だけで3000元(約6万5000円)もかけたのは本当にもったいない。しかも、シンガポールに着いたらすぐに戻らなければならず、時間が全て道中に費やされる」と主張しました。
一方で、「飛行機は確かに早くて安いけれど、旅の過程が全く違う。さらに、この3000元にはバス代だけでなく、途中の食事や観光も含まれている。旅自体が一つの経験だ。若いうちにやりたいことをするのは良いことだ」とシンガポールへのバスの旅を肯定する意見も寄せられました。
報道によると、江さんは以前にも似たような旅をしたことがあります。昨年2月には安徽省合肥市を出発して、路線バスだけで上海市内の大学に戻りました。移動距離は650キロ以上で、6つの都市と696のバス停を経由しました。運賃は計76.8元(約1670円)でした。この旅も話題になり、今回のバスでのシンガポール行きもSNSで再び注目を集めることになりました。(雲、鈴木)
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