中国初の大西洋有人深海潜水科学観測の航行任務が無事完了

2024-05-29 13:00:51  CRI

 

 有人潜水艇「蛟竜号」を搭載した科学調査船「深海1号」が28日、山東省青島にある国家深海基地の埠頭(ふとう)に帰還し、中国初の大西洋有人深海科学調査航海任務が無事完了したことを示しました。

 科学調査船はインド洋、南大西洋、北大西洋で調査作業をおこない、総航程は約5万7000キロメートル、有人深海潜水作業を46回成功させたということです。

 大西洋科学観測任務は「蛟竜号」を利用して大西洋中央海嶺で資源環境の調査をおこない、海底生息地、地形、海底生物の空間分布および生物の連結性について重点的に一連の研究をおこないました。「蛟竜号」によって、多くの活発な熱水域が成功裏に探索され、位置が特定され、確認されました。南大西洋および北大西洋の15の熱水域への潜航任務が完了し、熱水噴出孔地域の温度、メタン、そして水素などの一次データが取得されました。また、ムール貝、蠕虫(ぜんちゅう)などの貴重な深海熱水生物のサンプルや、硫化物、玄武岩、堆積物などの深海地質サンプルも収集されました。これらのデータとサンプルは、大西洋中央海嶺という深海生態系の特異性を深く理解するのに役立つとみられています。(雲、野谷)

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