プーチン大統領が米財務長官の「中国生産能力過剰論」を一蹴 「字を読めないとは思わない。事実をもてあそんでいるだけ」

プーチン大統領

　ロシアのプーチン大統領はこのほど、いわゆる「中国の生産能力過剰」が世界経済に与える影響についてのイエレン米財務長官の懸念を一蹴（いっしゅう）し、その主張は誤りだと述べました。

　ロシア連邦政府は28日、プーチン大統領がウズベキスタン共和国を公式訪問した後の記者会見で、「最近になり米財務長官が中国を訪問した。彼女は、中国では（電気）自動車があまりにも多く生産されていると言い、中国の自動車の生産能力は過剰との認識を示した。米財務長官が文字を読めないとは思わない。事実をもてあそんでいるだけだ」と述べたと公式サイトを通じて紹介しました。

　プーチン大統領はまた、「生産能力の過剰とは何か。われわれが市場環境で生活しているなら、市場は生産能力の過剰があるかどうかを調節する。人々が製品を購入し、その製品が利益を上げているのなら、生産能力は過剰でない。別の国に対して、どのようにしてさまざまな商品の生産を中止させることができるのか。武力や制裁によってなのか。これは形を変えた武力行使だ」と表明しました。

　プーチン大統領はさらに、「もちろん、弱小で安全でない国々は、米国から得る利益をついばんでいる。しかし、自信を持ち、主権の強化に努め、国民と国益を守ることに尽力している国であるならば、大西洋の向こう側からのこうした強制的な命令には従わない」との考えを示しました。（hj、鈴木）