北京
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ハンドルに手を触れず、アクセルやブレーキを踏むことなく、車が自動的に最適なルートを選び、最高時速は100キロに達します。車は高速道路を走行し、ランプを下り、ほぼ何の支障もなく北京南駅立体駐車棟の専用スペースに安全に停車しました。自動運転技術の開発を手がける中国のスタートアップ企業、小馬智行(ポニー・エーアイ)のスタッフ唐志遠さんはこのほど、北京亦荘から北京南駅までの自動運転コースでのテストを行いました。北京市が初めて高速鉄道駅でのテストを開放したことは、中国の自動運転車の商用化を加速させるだろうと見られています。
技術という「アクセル」と安全という「ブレーキ」がうまく連携してこそ、自動運転車は初めてスムーズな走行が可能になります。高速鉄道駅で行われる自動運転車のテストは順を追って進められます。今回のテストでは乗客を乗せていませんが、ポニー・エーアイなど4社のテスト車両には、高速鉄道駅の走行環境に適応することが求められ、今後の乗客を乗せてのサービスに向けた基礎を固める意味合いがあります。高速道路を走行後、ランプを下り、58.6キロにわたる道のりで、車両は滑らかに走行し、最後に北京南駅立体駐車棟の専用スペースに停車しました。唐さんは、「レスポンスの良さには、自分でもこうはいかないと感じるときもあったほどだ」と語りました。
北京南駅は北京市第3環状道路内側の市街地にあり、鉄道や地下鉄、バス、タクシーなどさまざまな交通手段が入り乱れ、周辺地域は車両や通行人が密集しています。そのため、運転にはさまざまな状況への対応が必要で、突発的な状況が発生する可能性も高いため、自動運転車に極力技術上の盲点を見つけ出し、安全上の「欠点」を高めるための、より複雑な「学習」のチャンスを提供することができます。
中国政府によるルート策定と開放および車両の監督管理面の連携管理モデル構築が加速するのにつれ、自動運転車の商用化は加速し続けています。深セン、上海、杭州などでは既に自動運転に関する立法活動が進められており、北京での関連立法作業は2024年の立法審議プロジェクトに組み込まれているということです。(ZHL、坂下)
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