北京
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21トンの煙台産サクランボを満載し、南の江蘇省南京市に直行するB757貨物輸送機が24日未明、山東省煙台空港を離陸し、「サクランボ航空便」と呼ばれるこの専用貨物輸送便が今年のサクランボ輸送をスタートさせました。積まれたサクランボは2時間以内に南京に到着し、煙台から約1000キロ離れた長江デルタ地域の人々は24時間以内にそのおいしさを満喫できます。
煙台産サクランボは「北方の春一番の果物」として、その甘さと粒の大ささで人気となっています。5月中下旬から大量に店頭に並び始めると同時に、インターネットでも販売量が急増しています。
煙台空港では今年、中国三大貨物輸送航空会社である順豊航空、郵政航空、京東航空と協力して、もっぱらサクランボを運ぶ大型貨物輸送便「サクランボ航空便」を130便以上運行する計画で、ピーク時は1日に9便を運行する予定です。同時に、デボン・ロジスティクス、跨越速運、EMSなどの大手eコマース向け宅配会社と協力し、旅客便のネットワークを生かして50以上の路線の200以上の都市をカバーし、消費者に民間航空による「産地直売」のスピード感を体感させます。
この「サクランボ航空便」は今年で開始から11年目を迎え、その輸送量は5000トンを上回る見込みです。この10年間で、この専用輸送便の運行は累計延べ1800便以上、輸送量は3万トン余りに達しました。果物農家が摘み取ったものを、eコマースで買い、航空貨物便で速達輸送し、宅配会社が届けるという24時間輸送産業チェーンが形成されています。
近年、この運営モデルは中国の果物輸送の成功例として広がっており、イチジクやライチ、ヤマモモなどの分野で応用されています。(朱、坂下)
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