北京
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実験用ヒツジの「開泰」
第3世代心室補助装置「火箭心(HeartCon、ハートコン)」を埋め込んだ実験用ヒツジの「開泰」がこのほど、生存3周年を迎え、同様の実験として中国での生存最長記録を更新しました。関係者は「開泰」の生存3周年を祝賀するために花輪や風船などを用意して、これからも健康に暮らし続けるよう祝福しました。「開泰」が新たな命を得ていることは、多くの心不全患者にとっての希望であり福音です。
中国北部の天津市にある泰達国際心血管病院は2020年8月から中国全国11カ所の有名病院と共同で、中国初の心室補助装置「火箭心」の埋め込みマルチセンター臨床試験を実施してきました。2021年5月23日からは血液ポンプを埋め込まれたヒツジの状態を観察研究するために、「火箭心」が埋め込まれた「開泰」を通常の状態で飼育してきました。
「開泰」の体内に埋め込まれた血液ポンプの運行状態は3年にわたり良好で、通常の抗凝固対策以外に、その他の治療介入は行われてこなかったとのことです。「開泰」は精神状態も良好です。各生理指標はすべて正常で、溶血指標も合格し、かつ優秀なレベルに達しています。肝機能や腎機能もすべて正常で、感染は発生しておらず、血栓や出血なども発見されていません。
スタッフは、「開泰」を入念に飼育し、適時にサンプルを採取して、「火箭心」に関連する各試験データを正確に記録することで、重症の心不全の治療水準の向上および「火箭心」の向上に積極的な役割を果たしていることになります。(ミン・イヒョウ、鈴木)
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