北京
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CASスペース(中科宇航)が開発した宇宙旅行船
中国の民間宇宙企業CASスペース(中科宇航)はこのほど、同社開発の「宇宙旅行船」が2027年に初飛行を実施し、2028年に有人宇宙旅行を開始する計画を発表しました。この宇宙旅行船は単段ロケットと旅行船を組み合わせた形式を採用しており、旅行船には四つのパノラマ窓が設置され、1回の飛行に乗客7人が搭乗できるということです。
10分間の飛行中、乗客は高度約100キロメートルのカーマンライン(宇宙空間と地球の大気圏の境目)を超え、3分間の無重力状態を体験して地球の引力から離れ、最後に旅行船はパラシュート降下により安全に着陸します。
この有人宇宙旅行サービスは100時間ごとに発射され、宇宙テーマパークも併設され、常時10台の宇宙旅行船が交代で利用者に宇宙旅行のサービスを提供します。これらの旅行船の打ち上げと回収のための着陸場は、宇宙テーマパーク、宇宙体験館、宇宙科学普及教育基地などの施設と統一的に計画・建設されます。乗客らは飛行前にもこのテーマパークで短期訓練を受けることになります。
CASスペースは2018年12月に設立された中国初の商業宇宙企業であり、宇宙科学技術の探索や宇宙飛行船の研究開発、技術成果の転化、宇宙飛行打ち上げサービスの提供に力を入れています。(藍、榊原)
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