頼清徳氏の5・20演説 「両岸関係の平和の見通しを深刻に損なう」と台湾各界が批判

2024-05-22 16:24:56  CRI

 台湾地区の指導者である頼清徳氏が5月20日におこなった演説は島内で大きな波紋を呼びました。台湾社会はその言論が「中国に対抗し、独立を図る」内容を主軸とし、両岸関係の平和の見通しを著しく損ない、台湾海峡の情勢をより複雑で厳しいものにする恐れがあると失望し、かつ非常に憂慮しています。

 両岸関係を研究する台湾の学者は、頼清徳氏の演説は実質的に「平和的分裂」を企て、敵意、挑発という危険なシグナルを出していると指摘しています。

 台湾世新大学の游梓翔教授は「演説から善意は見られず、声を高めて『二国論』を唱えようとしている姿勢ばかりが目につく。頼清徳氏は台湾(地区)の『憲制的』規定に従うと言いながら、『両岸は互いに隷属しない』などと叫び、大陸のことを『中国』と称して台湾と並べ、その本質は対抗を続け、現状を悪化させようとしたものだ」と指摘しました。

 台湾各界の人々はまた、頼清徳氏が「92コンセンサス」を認めないことは憂慮すべきことだと述べました。多くの市民は、5月20日以降、両岸が氷を砕きにくくなるだけでなく、台湾海峡の危機がさらに高まる恐れがあると懸念しています。中国文化大学の劉性仁副教授は、「頼氏が台湾問題を『国際化』し、鄭成功時代や明代にまでそれが及んだ。これは史実に大きく反していることだと思う。『文化面での台湾独立』を模索しようとする下心がうかがえる」と指摘しました。(Yan、野谷)

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