中国本土映画興行週間ランキング(2024.5.6-2024.5.13)

2024-05-19 13:18:58  CRI

 話題の新作コメディ『末路狂花銭(The Last Frenzy)』が公開2週目で1位に立ちました。また、週間ランキングに日本のアニメ映画が2本同時エントリー。『劇場版 Spy x Family Code: White(中国題:間諜過家家 代号:白)』と、日本公開から20周年の『ハウルの動く城(中国題:哈爾的移動城堡)』がそれぞれ2.6億元(約56億円)と1.4億元(約30億円)の興行成績を収めています。なお、次週は5月20日(520は語呂合わせで「ウォーアイニー=愛している」になるため、ロマンチックな日として近年は恋愛映画の上映が定着)に合わせて、『四月になれば彼女(中国題:四月女友)』『今夜、世界からこの恋が消えても(中国題:今夜,就算這份愛恋从世界上消失)』『青春18x2 君へと続く道(原題:錯過你的那些年)』の3本の恋愛映画が一斉に公開予定。日本アニメブームに続いて実写恋愛映画ブームが訪れること必至でしょう。 

単位:万元 

~作品紹介~

【1位】末路狂花銭(The Last Frenzy)
公開日:2024年5月1日
監督:烏日娜(ウリナ)
主演:賈冰(ジア・ビン)譚卓(タン・ジュオ)小瀋陽(シャオシェンヤン)于洋(ユイ・ヤン)

 中国・内蒙古出身の若手女性監督、烏日娜(ウリナ)がメガホンを取る新作コメディ『末路狂花銭(The Last Frenzy)』が公開2週目で1位をゲット!余命10日と告げられた「ケチ男」が生涯貯めてきた大金を一気に使おうと決意する物語です。主演は、数々の喜劇映画で活躍中の賈冰(ジア・ビン)や小瀋陽(シャオシェンヤン)など。ヒロイン役は、『暴裂無声(Wrath of Silence)』(2017)や『被光抓走的人(Gone With The Light)』(2019)などの譚卓(タン・ジュオ)。

【2位】九龍城寨之囲城 (Twilight of the Warriors: Walled In)
公開日:2024年5月1日
監督:鄭保瑞(ソイ・チェン)
主演:古天樂(ルイス・クー)洪金寶(サモ・ハン・キンポー)任賢齊(リッチー・レン)林峯(レイモンド・ラム)

 日本でも上映された『モンキー・マジック 孫悟空誕生』(2015)や『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』(2016)などで知られる中国香港の鄭保瑞(ソイ・チェン)監督の最新作は、余児の小説『九龍城寨』を原案にしたクライムアクション。1980年代の「九龍城寨」の“中間地帯”を舞台に、各組織や勢力が駆け引きを繰り広げる中、この地帯に迷い込んできた青年が悪の勢力に戦いを挑む様子が描かれています。日本公開は未定です。

【3位】猿の惑星/キングダム(中国題:猩球崛起:新世界)
公開日:2024年5月10日
監督:ウェス・ボール
主演:オーウェン・ティーグ フレイヤ・アーラン ケヴィン・デュランド ピーター・メイコン ウィリアム・H・メイシー

 SFシリーズ「猿の惑星」の10作目で、同リブートシリーズの4作目として待望されている大作『猿の惑星/キングダム(中国題:猩球崛起:新世界)』が5月10日から中日米3カ国同時公開スタート!2017年公開の『猿の惑星:聖戦記』から7年ぶりとなるシリーズ最新作で、前作の物語から約300年後の世界が舞台。猿たちの王、プロキシマス・シーザーが絶対的支配を目論み、巨大な帝国<キングダム>を築こうとする中、若きチンパンジーのハンター、ノアが人間の少女メイと共に、猿と人間の未来をかけた旅に出る物語です。

【4位】維和防暴隊(Formed Police Unit)
公開日:2024年5月1日
監督:李達超(リー・ダーチャオ)
主演:黄景瑜(ホァン・ジンユー)王一博(ワン・イーボー)鐘楚曦(チョン・チューシー)欧豪(オーハオ)朱亜文(ジュー・ヤーウェン)谷嘉誠(グウ・ジャーチェン)

 時代劇ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』で知られる李達超(リー・ダーチャオ)監督がメガホンを取るアクション映画『維和防暴隊(Formed Police Unit)』がトップ5をキープ。本作は中国の平和維持部隊にフォーカスしたもので、平和維持活動で異国へ赴き、戦火が入り乱れるエリアで捨て身のミッションを完遂する勇敢な者たちの群像を描いています。

【5位】劇場版 Spy x Family Code: White(中国題:間諜過家家 代号:白)
公開日:2024年4月30日
監督:片桐崇
主演(吹替):江口拓也 種﨑敦美 早見沙織

 日本上映時は4週連続週末動員No.1という大ヒットを記録した「SPY×FAMILY」初の劇場アニメ『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が中国本土で好評上映中!本作では原作の遠藤達哉が監修・キャラクター原案を務める完全新作ストーリーが展開されています。今年1月に中国台湾、2月に中国香港での一般公開も果たしました。

【6位】ハウルの動く城(中国題:哈爾的移動城堡)
公開日:2024年4月30日
監督:宮崎駿
主演(吹替):倍賞千恵子 木村拓哉 美輪明宏 我修院達也 神木隆之介 大泉洋 原田大二郎 加藤治子

 宮崎駿監督の名作『ハウルの動く城(中国題:哈爾的移動城堡)』(2004)がトップ10をキープ。本作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作としたもので、魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく物語です。中国語吹替版と日本語音声中国語字幕版の両方が制作され、公開中です。

【7位】穿過月亮的旅行(I love you to the moon and back)
公開日:2024年5月1日
監督:李蔚然(リー・ウェイラン)
主演:張子楓(チャン・ツィフォン)胡先煦(フー・シェンシュー)仁科(レンカー)長江(チャンジャン)黄小蕾(ホァン・シャオレイ)

 4月18日~26日の第14回北京国際映画祭に出品されたラブロマンス『穿過月亮的旅行(I love you to the moon and back)』は、恋愛小説『踏着月光的行板』を映画化したもので、監督は夢枕獏の人気小説『陰陽師』が原案の中国映画『侍神令(The YinYang Master)』などで知られる李蔚然(リー・ウェイラン)。仕事で離ればなれになった新婚の若夫婦が、休暇中の再会を果たすために、それぞれ幻の列車旅行に出かける物語です。

【8位】ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)
公開日:2024年3月29日
監督:アダム・ウィンガード
主演:ダン・スティーヴンス レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー カイリー・ホットル アレックス・ファーンズ レイチェル・ハウス ファラ・チェン

 『ゴジラ』と『キングコング』のリブート映画『ゴジラvsコング』の3年ぶりとなる続編、『ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)』が中国本土でロングヒットとなっています。本作は一連の怪獣映画を中心とするメディア・フランチャイズ&シェアード・ユニバース「モンスター・ヴァース」の5作目にあたるもので、怪獣たちの歴史と起源、人類の存在そのものの謎に挑戦する全く新しい冒険が繰り広げられます。本作の日本公開は4月26日から。

【9位】我要当老師(I want to be a teacher)
公開日:2024年3月11日
監督:洪宝生(ホァン・バオション)
主演:王潤澤(ワン・ルンゼエ)原雨(ユエン・ユイ)李建義(リー・ジェンイー)林永健(リン・ヨンジエン)

 2カ月前から公開中の中国映画『我要当老師(I want to be a teacher)』がトップ10入りを果たしました。本作は現代中国の学園生活を背景に、孫恒という青年が困難を克服して「教師になりたい」という夢を叶える姿を描いています。

【10位】猪猪侠大電影·星際行動
公開日:2024年5月1日
主演:陸双(ルー・シュアン)徐経緯(シュー・ジンウェイ)梁晶々(リャン・ジンジン)

 子ども向けの人気アニメシリーズ『猪猪侠』の1年ぶりとなる劇場版第9作がトップ10をキープ!今作では、主人公であるスーパーヒーローの「猪猪侠」が、宇宙からの侵略者を撃退するために、100年前の謎の魔物「音符聖杯」を探し出す冒険の旅に出かけます。ボイスキャストは、陸双(ルー・シュアン)や徐経緯(シュー・ジンウェイ)が続投。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

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