【CRI時評】中国経済に対する外部の信頼を検証する曲線

　「中国の消費者の健康に対する関心が高まるにつれ、中国市場における当社のシェアはますます大きくなると信じている。」カナダのヘルステック企業SP1KEの創業者ブライアン・ジャミソン氏はこのほど、記者の取材にこう答えた。

　それと同時に、経済協力開発機構（OECD）、欧州委員会は最近、中国経済の今年の成長率予想を0.2%引き上げた、米国シカゴで創設された世界的コンサルティング会社のA.Tカーニーが発表した世界の海外直接投資信頼度指数によると、中国は昨年の7位から今年は3位に上昇し、新興市場の中でトップとなった。

　中国は17日、4月の経済運行状況を公式発表し、これらの外部の予想を裏付けた。全国の一定規模以上工業企業（年間売上2000万元以上の工業企業）の付加価値額は前年同期比6.7%増で、前月を2.2ポイント上回った、企業の生産経営活動の期待指数は引き続き比較的高い景気区間にある、サービス業のビジネス活動指数は4カ月連続で景気区間にあることなど、一連のデータは上昇曲線を描き出し、中国経済の運行が安定し、回復・上向きの基調が続いており、プラス要因が累積的に増えていることを示している。

　一国の経済を観察するには、発展の底力と強靭性を見なければならず、これは主に革新の原動力から来るものだ。中国が新たな質的生産力の発展に力を入れるにともない、新たな原動力の形成が加速している。外資系企業にとって、中国は新たな質的生産力を発展させ、より多くの開放・協力の余地をもたらしている。日本のタイヤブランド、ブリヂストン（中国）投資有限公司のオーガスティン・ペドロニ総経理によると、同社は今後3年間で中国市場に5億6000万元（約120億6000万円）を投じ、生産拠点の建設を重点的に強化し、中国の新エネルギー自動車（NEV）産業の急速な発展の需要に対応する。

　現在、外部環境はより複雑で厳しく、不確実になっており、中国の経済発展も国内の有効需要の不足、企業経営のプレッシャーが比較的大きいなど、いくつかの困難な試練に直面している。だが、前倒しで力が発揮され、マクロ政策が効果的に実施されるにつれ、中国経済は絶えず回復・上向きの勢いを固め、通年の成長目標を実現する条件が整ってきている。多くの外資系企業の責任者が言うように、安定した足取りの中国は、外資系企業の中国での発展に「堅固な拠り所」を提供するだろう。（CRI論説員）