北京
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中国の新型エネルギー貯蔵分野で初となる10メガワット時のナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵発電所が11日、広西チワン族自治区南寧市で正式に稼働しました。中国のナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵技術が大規模な応用を実現したのはこれが初めてです。同施設の蓄電容量は10メガワット時で、年間730万キロワット時のクリーン電力を供給できることにより、二酸化炭素排出量を5000トン削減し、3500世帯に及ぶ1年間の電力需要を満たすことができると予想されます。
南方電網広西電網公司イノベーション管理部の責任者である高立克氏によりますと、このナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵システムのエネルギー変換効率は92%を超え、現在の一般的なリチウムイオン電池エネルギー貯蔵システムを上回っており、今後はさらに低コストで高性能なナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵システムを研究開発し、ナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵産業チェーンの形成を推進していくということです。
ナトリウムイオン電池は新型エネルギー貯蔵技術として、近年国内外で広く注目されています。ナトリウムイオン電池とリチウムイオン電池はいずれも電気化学的エネルギー貯蔵分野に属し、共に電気エネルギーと化学エネルギーの相互転化によって充放電を完了する仕組みになっています。現在、中国で建設・稼働中の新型エネルギー貯蔵プロジェクトのうち、リチウムイオン電池のエネルギー貯蔵が97.4%を占めており、ナトリウムイオン電池のエネルギー貯蔵技術の進展に伴い、リチウムイオン電池と効果的な相互補完を形成することになります。(ミン・イヒョウ、榊原)
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