【CRI時評】「黄金航路」に進出した中国・ハンガリー関係に新たなチャンス到来

　ハンガリーのオルバン首相は現地時間9日、中国中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）の単独インタビューで、「習主席の今回の訪問は歴史的な訪問だ」と評価した。なぜ「歴史的」と呼ぶのか。その答えは、習主席が今回のハンガリー公式訪問で達成した実り多い成果から読み取れる。

　習主席の訪問期間中、両国首脳は共同声明を発表し、中国・ハンガリー関係を全面的な戦略パートナーシップから、新時代の全天候型の全面的な戦略パートナーシップに格上げすると宣言した。専門家は、「この質の向上とアップグレードは、中国とハンガリーの両国関係が政治上の相互信頼、戦略上の共通認識、協調と協力などの面で新たな高みに達したことを意味する」との見方を示した。中国とハンガリーの関係は、外部環境がどのように変化しようとも各種の試練に耐えることができる。双方はまた、10件を超える協力文書を締結して、将来の協力に新たな動力を注入した。

　共同声明によると、双方は「一帯一路」共同建設構想とハンガリーの「東への開放」戦略でさらに踏み込んだ連携を推進する。訪問成果文書リストには、中国とハンガリーによる「一帯一路」共同建設の第3次重点協力プロジェクトが明記された。ハンガリー・セルビア鉄道のハンガリー区間はすでに全面的なレール敷設工事段階に入っており、完成すれば中東欧地域におけるハンガリーの交通中枢としての地位がさらに強化される。オルバン首相は「一帯一路」について、ハンガリーに数万人の雇用と経済の繁栄と発展をもたらすなど、欧州全体でも類を見ない成果を収めているとの認識を示した。

　注目に値することは、オルバン首相はいわゆる「生産能力過剰」や「脱リスク」などの言い方は認めないと述べ、中国の発展は欧州にとってリスクではなくチャンスだとの見方を示したことだ。米国が中国の新エネルギー関連の「生産能力過剰」を絶えず騒ぎ立てる状況にあってのこの態度表明は理性的で客観的であり、対中協力を深めるというハンガリーの断固たる決意を示している。

　中国とハンガリーの関係は今や、さらに新たな段階に上がり、双方はそれぞれの現代化実現のプロセスの中でより緊密に手を携え、共に発展し、共に繁栄するとともに、中国と中東欧諸国の協力の深化と結実をリードしていく。「黄金航路」に入った中国・ハンガリー関係は、新たなチャンスを迎えた。（CRI論説員）