中国の海洋で夏季禁漁期がスタート 深海スマート漁場は生産繁忙期

2024-05-09 13:35:01  CRI

 中国全国の海洋を対象とする夏季禁漁期の法執行行動が1日にスタートしました。一方、良質の海産物供給を保つため、中国の沿海地域に導入された深海・遠海グリーン・インテリジェント大型養殖設備が生産を加速しています。

 中国東部の山東省長島南隍城島東部海域では、「経海7号」養殖プラットフォームの深海養殖ケージで、魚を生産しています。「経海7号」は一度に200万キロ以上の魚の生産能力があり、今年に入り12バッチ、20万キロ以上を生産しました。

 「経海7号」は中国最大規模の深海・遠海養殖プラットフォームとして、センサー、水中・水上カメラ、レーダー発信パイプラインが各所に設置されています。これらの装置は魚のスキャン、撮影、追跡を通じて、魚の大きさと重さに関する情報を入手し、漁獲の時期を判断できます。管理者は数十キロ離れた陸上のオフィスに座って大型モニターを見るだけで、養殖ケージの状況、養殖水域の情報を入手して操作することが可能となります。

「経海7号」深海養殖プラットフォーム

 同じ時期に、中国東部の渤海海域莱州湾の養殖工場では、陸と海の双方で養殖されたイシガキダイが漁獲の時期を迎えます。これらのイシガキダイは、陸上養殖工場で一定の大きさに達した後、「藍鑽1号」深海・遠海大型パイプ状養殖フェンスに移され、6カ月にわたる成長を経て、冬季に養殖工場へ戻されます。この養殖方法により、魚は一年中良好な環境で成長することが可能になりました。

 伝統的な養殖方法に比べ、深海・遠海養殖施設と技術はより先端的で、産業チェーンもより整備されており、海洋禁漁期における海産物供給の問題を解決することができました。(殷、榊原)

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