嫦娥6号月探査機 月周回軌道を順調に飛行

2024-05-08 15:08:12  CRI

 

 嫦娥6号月探査機は北京時間8日、月接近制動に成功し、順調に月周回軌道の飛行に入りました。

 月接近制動は嫦娥6号月探査機の飛行中の重要な軌道制御で、同探査機が月の近くを飛行する際に「ブレーキ」をかけ、その相対速度を月の脱出速度よりも低くすることで、月の引力に捕捉され、月の周回飛行を実現します。

 今後、鵲橋2号中継衛星のサポートを受け、嫦娥6号月探査機は月周回軌道の高度と傾斜角を調整し、適切なタイミングで軌道モジュール・帰還モジュール結合体と着陸モジュール・上昇モジュール結合体の分離を実施し、その後着陸モジュール・上昇モジュール結合体が月の裏側の南極エイトケン盆地での軟着陸を実施し、計画に基づき月の裏側のサンプリング・リターンミッションを展開します。

 説明によりますと、嫦娥6号のミッションの打ち上げからサンプリング・リターンまでの全過程は約53日間。2020年に月の表側でサンプリング・リターンを実現した嫦娥5号のミッションと比べると、嫦娥6号のミッションは中継衛星「鵲橋2号」のサポートを受け、月の裏側のサンプリング・リターンを初めて実施し、月の逆行軌道の設計・制御、月の裏側でのスマートかつ高速なサンプリング、月の裏側からの離陸・上昇などの重要技術を突破する必要があります。(ヒガシ、榊原)

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