北京
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中国航天科技集団によると、北京時間7日午前11時21分、太原衛星発射センターから長征6号C運搬ロケットが打ち上げられました。搭載された海王星01星、智星1号C星、広範囲光学衛星、高解像度動画衛星は順調に予定の軌道に入り、長征6号C運搬ロケットは初の打ち上げに成功しました。
長征6号Cの打ち上げの様子
長征6号C運搬ロケットは将来の商業打ち上げ市場を念頭に開発された無毒で無汚染の次世代型液体ロケットで、全長は約43メートル、離陸重量は約215トンで、高度500キロの太陽同期軌道への積載能力は2.4トンです。
長征6号C運搬ロケットは尾翼のない2段型の最も単純な構成を採用しました。1段目の直径は3.35メートルで、推力120トンの液体酸素・ケロシンエンジン2基を搭載し、2段目は直径が2.9メートルで、推力18トンの液体酸素・ケロシンエンジンを1基搭載しています。フェアリングは直径3.35メートルのものと3.8メートルのものの選択ができ、さまざまな任務に適応可能で、信頼性、経済性、使いやすさを実現しました。
今回打ち上げられた海王星01星は、プロジェクト「海王星座」の試験衛星です。同プロジェクトは試験衛星1基と業務衛星12基で構成され、低軌道リアルタイムイメージング観測衛星の構築と運営による全世界のリアルタイムイメージングサービスの提供を目指します。
海王星01星は高度507キロの太陽同期軌道で地球を周回します。総重量は239キログラムで、測量、国土保全、災害抑止、海洋、植生、交通、水利などの分野で定量化された合成開口レーダー(SAR)データを提供します。(ヒガシ、鈴木)
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