キューバ 中国人観光客向けの観光商品を開発

　キューバのフアン・カルロス・ガルシア観光相はこのほど、シエゴ・デ・アビラで中国人記者のインタビューに応じた際、一般パスポートを持つ中国国民に対するビザ免除の発表に伴い、キューバの観光業界が中国人観光客向けの観光商品をカスタマイズしていることを明らかにしました。

　第42回キューバ国際観光博覧会が5日、シエゴ・デ・アビラ州のハルディネス・デル・レイ群島で閉幕しました。ガルシア観光相は、「今回の博覧会は中国の観光市場に関連する三つのグッドニュースをもたらした。一つ目はキューバが一般パスポートを持つ中国国民のビザ免除を発表したこと、二つ目は中国が2025年に第43回キューバ国際観光博覧会の主賓国を務めること、三つ目は中国国際航空（エア・チャイナ）が5月17日に北京-マドリード-ハバナ路線の運航を再開すること」と述べました。

　ガルシア観光相は、キューバの旅行事業者やガイドは中国人観光客の好みに合わせて観光商品をカスタマイズしているとし、「葉巻やラム酒などキューバの伝統的な特色ある製品を巡り、生産過程を見学したり、生産者と直接対話したりするなどの体験イベントを実施するほか、島巡りのパッケージツアーも計画している」と述べ、キューバは豊かな観光資源に恵まれており、中国人観光客を引き付ける自信を持っていると意気込みを示しました。

　キューバ政府は現在、観光業の回復を継続的に推進し、観光業と他の産業との融合発展を促進しています。キューバ観光省のデータによると、1月1日から4月26日までにキューバが受け入れた外国人観光客は延べ100万人を突破しました。キューバ政府は24年に外国人観光客を延べ350万人誘致できると予想しています。コロナ禍前には、キューバを訪れた外国人の数は数年連続で年間延べ400万人を超えていました。（ZHL、藤井）