北京
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A株上場企業の年次報告書開示期間が終了しました。A株上場企業5361社のうち5351社が、4月末までに2023年の年次報告書を開示しました。
2023年に売上高が前年より増えたA株上場企業は3072社で、これは開示企業総数の57.41%を占めており、うち、親会社株主に帰属する当期純利益が前年より増えた企業は2731社で、全体に占める割合は51.04%でした。開示の期間中、「社名の頭に中の字を冠した」企業(国有企業)6社の売上高が1兆元(約21兆3200億円)を突破しました。「二大石油企業」の中国石油化工(シノペック)と中国石油天然気(ペトロチャイナ)が1位と2位を占めましたが、2023年の売上高はシノペックが前年比3.19%減の3兆2100億元(約68兆4000億円)、ペトロチャイナが同じく7.04%減の3兆100億元(64兆2000億円)となりました。
セクター別では、深セン証券取引所の中国ベンチャー企業向け株式市場「創業板(チャイネクスト)」の上場企業が6.11%、科創板上場企業が4.63%、深セン証券取引所メインボード上場企業が2.61%と、より高い売上高の伸び率を示しました。利益面では、各セクターのいずれもが減少し、中では科創板上場企業の純利益の減少幅がマイナス39.94%と最も大きく、北京証券取引所A株上場企業がマイナス24.86%、創業板上場企業がマイナス12.11%と続いています。
2023年はA株上場企業の産業構造が大きく変化しました。公共事業部門は石炭価格の下落と経済回復による需要増の恩恵を受けて収益力が大幅に強化され、2023年の公共事業部門の売上高伸び率は2.5%、純利益の伸び率は57.0%となりました。非生活必需品の消費、工業などの業界は徐々に回復しており、2023年通年の純利益はそれぞれ前年比47.4%と17.8%増加し、その他の部門を大きく上回ったということです。(雲、坂下)
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