唯一の文系生、李広蘇飛行士 宇宙に出張

　有人宇宙船「神舟18号」は25日夜、順調に打ち上げられ、宇宙飛行士の葉光富、李聡、李広蘇が宇宙出張に出発しました。このうち、李広蘇（36）は第3陣の宇宙飛行士の中で唯一の文系生として、宇宙科学実験と技術試験、複数の科学分野、宇宙ステーションの事務管理と健康保障などの仕事を担当します。

　李は1987年に中国東部沿海の江蘇省・沛県で生まれました。2005年、高校在学中の李は、空軍のパイロットになり、空を飛ぶ鷹のように祖国を守ることが夢でした。厳格な選抜を経て、空軍航空大学に合格し、飛行士のチームに加わりました。2020年9月、何回もの選抜を経て李は、多くの立候補者の中から選ばれ、中国第3陣の宇宙飛行士の一人となりました。

　第3陣の全18人の宇宙飛行士の中で唯一の文系生として、宇宙基礎理論課程は、李に「大学入試の再準備」に匹敵する圧力をかけました。たゆまぬ努力を経て、李は系統的な学習と訓練を終え、葉光富、李聡と共に神舟18号の乗組員に選ばれました。

　李は、「自分の素質は平凡だが、自分の微信（WECHAT、中国のSNS）の名前『狂奔（きょうほん）するカタツムリ』のように、しっかりと一歩一歩を歩き、カタツムリ1匹でも宇宙に向かって全力を尽くして狂奔しなければならない」と述べました。（Mou、野谷）