スナメリの頭数で歴史的な下げ止まりと増加 長江の禁漁措置が奏功

2024-04-26 14:55:35  CRI

 25日に行われた長江の生物源保護を目的とする「十年禁漁活動推進会」によると、長江では2021年に全面禁漁が実施されて以来、沿岸の各地や各部門が協力したことで、重要な段階的成果を出ています。しかし、違法操業の危険性は今も大きく、法執行や監督管理能力は不足し、水生生物の多様性の回復が遅いなどの問題に直面しています。

 中国では現在までに、漁民への保障や漁業禁止法執行や監督など70余りの措置が打ち出されました。15万4000人余りの働く能力と意欲のある漁民は全員を転業させました。国は10億6000万元(約228億円)の予算を拠出して、各地の法執行条件の整備を支援しています。

 2023年に長江本流で発生した大規模な違法操業事案は2020年比で65%減少するなど、違法操業の多発は有効に抑制されました。中国水産科学研究院が実施した禁漁効果と生物完全性指標の評価では、長江本流と鄱陽湖、洞庭湖の水生生物完全性指標は禁漁前の最悪の「魚なし」から2段階上昇しました。長江スナメリの頭数では歴史的な下げ止まりと増加が出現し、数は237頭増加して1249頭に達しました。禁漁措置は初歩的に功を奏していると言えます。しかしカラチョウザメや長江チョウザメなどの重要種は依然として極度の絶滅危惧状況に直面しています。(hj、鈴木)

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