低空经济

2024-04-24 13:25:17  CRI

低空经济(dī kōng jīng jì)低空経済 低空エコノミー

【意味】

 低空とは基本的には地上から1000メートル以内の空域のことです。状況に応じて、4000メートル以内の空域まで拡大されることもあります。低空経済とは、この低い空域での経済活動を指す言葉です。

 低空経済は、民生用の有人操縦航空機と無人操縦航空機を中心とした、低空域での飛行、航空・観光、地域旅客輸送、さまざまな民生用サービス、科学研究・教育などと関連する経済的な概念です。

【関連背景】

 このほど開かれた中央経済活動会議では、低空経済が戦略的新興産業に定められました。

 中国民用航空局(民航局)はこのほど世界のeVTOL(電動垂直離着陸機)業界で初めてとなる製造許可証(PC)を発行しました。

 eVTOLはヘリコプターのように垂直離陸するので、滑走路が必要ありません。空中で固定翼飛行モードに切り替えた後は、従来の大型機のように高速で飛行することができます。スマートフォンで予約すれば乗ることができて、近距離や都市間の移動を実現します。金額も将来的には、地上のタクシーと同じくらいになると考えられています。

 eVTOLの製造許可を得ている会社が開発した人を乗せる自動運転航空機は、すでに中国国内のECプラットフォームで販売されているということです。最高設計速度は130km/h、最大航続距離は30km、最長飛行時間は25分、標準価格は239万元(5100万円弱)となります。

 工業・情報化部(省)の発表によると、2023年の中国の低空経済の規模は5059億5000万元(10兆7500億円以上)に達しました。成長率は33.8%と急成長しています。今後も、中国の低空経済は急成長を続け、26年には、1兆元規模(21兆円)を突破するだろうと見込まれています。

 実は、このほど、中国南部の深セン市で世界初のeVTOLの海と都市をまたぐ航路がオープンし、初飛行に成功しました。今回の航路は深セン市を離陸し、珠海市に着陸するもので、片道2.5時間かかる地上移動が20分に短縮されました。

 自動車メーカーや科学技術関連企業も相次いでこの分野に進出しています。たとえば、電気自動車メーカーの小鵬汽車でも、「空飛ぶクルマ」の研究開発、製造、販売、アフターサービスなどの研究をすすめており、2025年の第4四半期には量産を開始する見込みです。

【使い方】

 首次写入政府工作报告——“低空经济”加速起飞

(政府活動報告が初めて言及 「低空経済」のテイクオフ加速)

 “无人机之都”深圳,向低空经济第一城发起冲击

(「ドローンの都深圳 低空経済の第一都市を目指す」)

 低空经济正日益成为国家聚力发展的产业“新赛道”

(低空経済は国が推進する産業の「新たらしいサーキット」になりつつある)

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