外交部 中国はアジア太平洋地域により多くの新たなチャンスをもたらす

　国連アジア太平洋経済社会委員会（ESCAP）第80回年次総会の閣僚級会議が、タイのバンコクで4月22日から26日にかけて開催されています。外交部の汪文斌報道官は23日の定例記者会見で記者からの関連質問に答えて、「ESCAPは国連のアジア太平洋地域における最も重要かつ総合的な経済と社会の発展のための組織であり、重要な使命を担っている」と述べました。

　汪報道官はその上で、「今回の年次総会では『デジタルイノベーションをアジア太平洋の持続可能な発展の促進に活用』というテーマをめぐり、踏み込んだ議論が展開されている。各方面の共通認識が凝縮され、一連の実務協力の成果が達成された。多国間主義を守り、開放と協力、イノベーションによる駆動を堅持し、アジア太平洋の包摂的で持続可能な発展を共に促進するという強い声が発せられた」と紹介しました。

　汪報道官によれば、今回の会議に中国からは馬朝旭外交副部長が代表団を率いて出席しています。馬副部長は一般討論で発言し、アジア太平洋地域の情勢に対する中国の見方と地域協力の主張を説明したということです。

　汪報道官はさらに、「中国はアジア太平洋地域の重要な一員として、ESCAPの役割を非常に重視しており、引き続き中国－アジア太平洋経済社会協力基金などのパイプを通じて資金支援を行う。『一帯一路』共同建設やグローバル発展イニシアティブとアジア太平洋経済社会との連動を強化し、アジア太平洋協力に旺盛な力を注入していく」と述べました。（Yan、鈴木）