第14回北京国際映画祭「2024北京・日本映画週間」が開幕

2024-04-19 20:43:50  CRI

 第14回北京国際映画祭の公式イベントである「2024北京・日本映画週間」のオープニングセレモニーが19日、北京市内の映画館「英皇電影城」で開催されました。

 
オープニングセレモニーの会場

 同セレモニーには日本の金杉憲治特命全権大使、北京国際映画祭組織委員会の副秘書長を務める王志北京広播電視局副局長をはじめ、映画祭組織委員会の関係者や映画『不死身ラヴァーズ』と『福田村事件』のスタッフや出演者が出席しました。一般観客は約300人でした。


金杉憲治大使

 日本の金杉憲治大使はあいさつで、「今回、日本映画週間で上映される4作品はどれも日本で評判の高い最新作ばかりです。映画の鑑賞を通じて、皆様は登場人物の喜びや苦しみに共感されるかもしれません。日本の映画スタイルについての新しい発見があるかもしれません。アニメだけではない、日本の実写映画の魅力もぜひお楽しみいただきたいと思います」と述べました。


北京国際映画祭組織委員会の王志副秘書長

 北京国際映画祭組織委員会の王志副秘書長はあいさつで、「近年には中日の映画交流と協力の規模が絶えず拡大し、より多くの成果を収めてきたことで、将来のいっそうの映画交流への期待も膨らんできました。今回の映画週間を通じて、中国の映画ファンは日本映画の魅力を感じ、日本文化と日本人のライフスタイルに触れることができます。日本映画週間の開催は、両国の文化交流の証であり、映画交流の深まりによってもたらされた成果でもあります」と述べました。


左から青木柚さん、松居大悟さん、森達也さん

 また、ゲストとして、映画『不死身ラヴァーズ』の松居大悟監督、この作品に出演した俳優の青木柚さん、映画『福田村事件』の森達也監督も登壇しました。

 日本映画週間のオープニング作品として上映された『不死身ラヴァーズ』は、オープニングセレモニーに先立つ18日に北京でワールドプレミア上映が行われました。松居大悟監督は北京でのプレミア上映会について、「これまでの自分の作品とか、日本映画の歴史を含めて質問をいただいて、すごくおもしろかったです。もっともっと話したいなあと思いました」と感謝の気持ちを伝えました。

 若手俳優の青木柚さんは、「(中国人ファンの)熱がすごくて驚きました。言葉に表せない気持ちです」と喜びが胸いっぱいの様子でした。

 一方、『福田村事件』の森達也監督は「外国の映画を見る意義の一つは、国籍や文化や宗教や言語が違っても、みんな同じように笑ったり泣いたり、人を愛したり傷ついたり一生懸命に生きていることを知ることだと思います。こういう形で中国で皆さんに見てもらってとってもうれしいです」と述べました。

 今回の日本映画週間は18日から26日までの開催で、『不死身ラヴァーズ』と『福田村事件』のほか、運命が絡み合う2人のジャズピアニストを描いた『白鍵と黒鍵の間に』、奪われた大切な夢を取り戻すために反撃する『愛にイナズマ』の、日本の最新作4作品が上映されます。(記者:ミン・イヒョウ、オウギ、鈴木)

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