北京
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中国石油大手の中国海洋石油集団有限公司(CNOOC)はこのほど、独自の設計・建設による中国の海上では、掘削深度が最も深い油井が操業を開始したと発表しました。
中国海油恩平油田にあるこの大偏距掘削油井は、広東省深センの南西から約200キロの海域に位置し、平均水深は86メートルで、1日の原油生産量は700トンを超えます。掘削深度は9508メートルに達しました。垂直の油井とは異なり、今回の油井は垂直の深さは2000メートルほどですが、海底地下の水平方向に8689メートルも掘削しました。中国の海上における最深の掘削記録を作っただけでなく、水平の長さにおいても記録を更新しました。
中国海油深セン支社は技術の革新とモデルの革新により、8キロ離れた無人プラットフォームを利用し、大偏距掘削をおこない、限界油田の開発が難しいという障壁を突破し、恩平21-4油田の経済的かつ効率的な開発を推進することに成功しました。施工の過程でスマートなドリルガイド、坑内パラメーターのリアルタイムでの収集、ケーシング回転掘削工法などの先進技術により、強固な採油ルートを構築し、作業能力は世界先進水準に達しています。
世界の石油・ガス需要の持続的な増加に伴い、各国は地下深く、深海など採掘が難しい石油・ガス資源の開発を拡大しています。中国は近年、超遠方・超深度掘削技術で重大な進展を遂げています。(Yan、野谷)
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