北京
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プレスツアー一行は、巴馬の健康長寿の秘密を学ぶため「長寿博物館」を訪れました。ここには巴馬の歴史や民族文化、そして長寿に関する科学的データなどが展示されています。
巴馬の健康長寿の源となっているのが、この地の自然環境です。中国の伝統医学の根幹にある「五行=木火土金水」の要素と結びつけた解説を興味深く感じました。
まずは金属と関連する「金」の要素。
巴馬の長寿の最大の力となっているのが、0.58ガウスの地磁気。一般的な場所では0.25ガウス程度なので、巴馬の地磁気は2倍以上。研究によると高い地磁気は睡眠の質の向上、血液循環の改善、新陳代謝の促進などに効果があるとされます。この非常に高い地磁気は、巴馬の水、土地、食べ物、空気、太陽光にも影響を与えます。
そして「水」「土」「木」。
磁石層を通って流れ出す巴馬の水は、多くの微量元素を含む弱アルカリ性。土壌もマンガン、亜鉛、セレンなどの含有量が高く、栄養豊富な農産物を育てます。五行の「木」は「風」と関連するので、空気も「木」の要素のひとつと考えられます。緑の多い巴馬の空気は多くのマイナスイオンを含んでいます。巴馬全体では2000〜5000/㎤。これは一般的な地区の10倍以上になる含有量です。さらに場所によっては50000/㎤もの高マイナスイオン地区もあります。
最後に「火」。これは「熱」の要素です。
巴馬の地磁気は人体に有益な遠赤外線を通しながら、有害な紫外線を軽減する作用があります。
健康を求める人々は、巴馬に1日でも長く滞在しようとします。インタビューした人のうち、最長滞在期間はなんと18年。私自身、5泊6日のプレスツアーで各地を巡る強行軍だったのですが、毎日ぐっすり眠れ、毎食のおもてなし料理にも胃もたれすることもなく、元気に過ごすことができました。「いるだけで元気になる」、それが巴馬の最大の魅力かもしれません。
(文・写真 鳴海美紀)
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