北京
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世界215カ国・地域からバイヤーが集まり、280社以上のリーディングカンパニーと商工団体・機関を含む2万9000社以上が出展。55の展示エリアに展示総面積155万平方メートルを誇る超大規模……第135回中国輸出入商品交易会、通称「広交会(広州交易会)」が15日、盛大に開幕した。世界経済の再生が低迷し、成長力が鈍化している背景の下、広州交易会はただの展示会ではなく、世界にとって中国の新たな質の生産力の発展における新しい動きを洞察し、生産要素の革新的配置における新たなシーン、そして国際貿易の新しいチャンスを見つけるための絶好の窓口と言える。
そう!今回の広州交易会は5月5日まで、21日間にわたって開かれ、期間ごとに異なる製品と内容が展示される。また、中国で最も歴史が長く、規模が大きく、商品の種類が最も豊富で、訪れるバイヤーが最も多く、成約効果が最も高く、信頼度が最も高い総合的な国際貿易大会として、広州交易会は中国対外貿易の「バロメーター」と呼ばれている。今年の見所は特に際立つ。
まずは規模。単に大きいだけではなく、超巨大規模と言える。今回の展示総面積は155万平方メートルで、展示ブースは約7万4000カ所、出展企業は2万9000社を上回る。2606社のブランド企業、国際大手小売企業ベスト250社および288社のリーディングカンパニーや商工団体・機関が出展する。4月14日までに、215カ国・地域から14万9000人の海外バイヤーが事前登録を行った。これらの数字はいずれも史上最高規模を記録した。
第二はイノベーション。100万点以上の新製品が初披露されるほか、出展企業の5割以上が人工知能(AI)やビッグデータなどのデジタル化技術を応用して生産・運営を見直し、3600社近くの出展企業がデジタル技術、スマート製造などのテーマに焦点を当てて出展する。中国対外貿易の「新しい三大神器」とされる新エネルギー車、リチウムイオン電池、太陽光発電製品をはじめとする、新エネルギー車とスマート交通、産業インテリジェント化とスマート製造などの展示エリアでは、グリーン・低炭素製品45万点、中国が自主開発した知的財産権を持つ製品25万点が展示される。うちブレイン・マシン・インターフェース(BMI)が実用化するスマート・バイオニックハンド(筋電義手)、広汽集団(GAC)傘下のハイエンドブランド「ハイパー(Hyper)」のEVスーパーカー「SSR」、家電大手「グリー(Gree)」のエアコン新機種AIRYなどの初披露が注目される。
第三はチャンス。グローバルパートナーに恩恵をもたらし、世界経済に新たな原動力を注ぎ込むことだ。今回の広州交易会への参加に応募した海外バイヤーのデータを見ると、出展意欲の向上が一目瞭然だ。米国からのバイヤーは前回比21.4%増、中東諸国からは24.7%増、「一帯一路」共同建設の参加国は45.9%増、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の加盟国は15.5%増。米ウォルマートやフランスのオーシャンなど129社の国際先導企業が出展し、前回より87%増えた。また、海外バイヤーは中国国内で、アリペイやウィーチャットペイなどのオンライン決済アプリで、海外の銀行カードを利用して便利なコード決済を楽しめる。
世界中のパートナーと広く交流し、国際上のビジネスチャンスを結集する。広州交易会が発足したその日から、中国と世界をつなぐ大きな舞台となった。統計によると、これまで広州交易会に参加した海外バイヤーは計930万人を上回り、国際パートナーは195カ国に及び、中国と世界各国・各地域の貿易交流と友好往来を力強く促進してきた。
ところで、世界貿易機関(WTO)が発表した最新の報告書によると、昨年の世界貿易は1.2%減少したが、今年は「逆転」を達成する見込みで、2.6%増加すると予測される。しかしこれと同時に、地政学的な暗流が渦巻き、反グローバル化の雑音が絶え間なく聞こえる中、世界経済が再生を果たす道はどこにあるのか。
大道は簡単に至れば、世の中は最も良く動く状態になる。今の国際市場で、最も必要なものは、デカップリングではなく、交流と協力だ。最も望むべきものは、閉鎖と対抗ではなく、互恵と開放だ。今後数週間、中国は広州交易会の時間に入る。強靭(きょうじん)な実力と断固たる決意を持って国際市場の景気回復に自信を注ぎ込む。中国が良くなれば世界はきっともっと良くなっていく!(CMG日本語部論説員)
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