中国が韓国人の「人気の三大海外旅行先」の一つに

2024-04-16 14:19:22  CRI

 韓国では今年になって、中国旅行への需要が目立って増えています。韓国最大手の旅行会社によると、今年第1四半期(1-3月期)に訪中ツアーを利用した韓国人は前期比12.2%増の40万人近くに達しました。うち3月単月では前月比で4割増だったとのことです。韓国の多くの旅行会社の集計では、韓国人にとって中国は人気の海外旅行先の上位3位に入っています。今年第2四半期(4-6月期)分の訪中ツアーにも予約が殺到しています。

 韓国の観光業界では中国旅行の需要増が注目され、多くの旅行会社が中国中部の湖南省の有名な景勝地である張家界や、中国北東部の吉林省にある長白山など自然風景が有名な人気コース商品を改善し、それ以外にも観光商品の多様化を図っています。ある韓国の旅行会社はこのほど、ハイキング愛好者向けに登山路線の難易度に基づいて、中国の五大名山である泰山(中国東部の山東省泰安市)、衡山(中部の湖南省衡陽市)、華山(北西部の陝西省渭南市)、恒山(中部の山西省大同市)、嵩山(中部の河南省の鄭州市)を目的地とする登山ハイキング観光コース商品を、さらにゴルフ愛好者向けに山東省の威海市や青島市など韓国に近い中国の都市のゴルフ旅行商品を発売しました。

複数の旅行会社が訪中「パンダツアー」商品を発売

 それ以外にも、韓国生まれで4月初旬に中国に返還されたジャイアントパンダの「フーバオ(福宝)」の人気が沸騰したために、韓国の旅行会社は直ちに「フーバオ姫の故郷を探る」「フーバオと再会」など「訪中パンダツアー」商品を売り出しました。この種の商品の旅先は、フーバオが隔離されている中国ジャイアントパンダ保護研究センターの臥龍神樹坪基地などの四川省のパンダ基地3カ所にあわせて、周辺の成都市、九寨溝、重慶市の観光スポットも含まれています。ある韓国の旅行会社はツアー参加者にパンダの記念グッズを提供するほか、パンダ飼育員体験などを用意しており、旅行料金は3600元(約7万7000円)から5700元(約12万円)程度です。

 中国と韓国の人的交流が頻繁になるに伴って韓国国民の間で中国観光に人気に火がついたことで、韓国の航空会社は増便を実施しています。アシアナ航空は4月になり北京、南京、杭州への便を毎日運航しており、夏以降には韓国から中国への便を毎週117便にまで増便します。また、韓国の格安航空会社(LCC)も先を争って中国への路線を開設しており、さらに韓国の地方都市から中国観光の人気都市に向かう便の増便をも通じてシェアの獲得を図っています。業界の分析では、中国-韓国間の航空路線の回復や増便により、韓国国民の中国旅行がより便利になり、中国旅行の市場規模は今後もさらに拡大するとのことです。(殷、鈴木)

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