北京
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国連安全保障理事会は現地時間14日、イスラエルの要求に応じて、イランがイスラエルを攻撃したことについて緊急会議を開きました。
国連常駐中国代表団の戴兵臨時代行は席上、「ガザの衝突が発生して以来、国際社会はガザの人道危機を看過できないだけでなく、即時停戦を強く訴え、激化しつつある地域の緊迫情勢や複雑で深刻な波及効果を深く懸念している」と述べました。
戴臨時代行は「4月1日、シリアにあるイランの外交施設は空襲に遭い、数名のイラン側の関係者が死傷し、外交施設がひどく破壊された。これは国連憲章と国際法にひどく背き、シリアの主権とイランの主権を侵犯した非常に悪質な行動だ」と訴えたうえで、「国連のグテーレス事務総長は13日に発生した事態のエスカレートを通報し、中国側も深く関心を寄せている。一方、イラン側は、関連の軍事行動はイスラエルによるシリアにあるイラン外交施設への襲撃に対する対応であると表明し、関連問題はこれで解決されたとみられる」と指摘しました。さらに、関係各側が最大限の冷静さと自制を保ち、国連憲章と趣旨、国際法に基づいてトラブルや食い違いを解決し、緊迫情勢のさらなるエスカレートを避けるよう呼び掛けました。
戴臨時代行はまた、「新しく発生した情勢のエスカレートは、ガザの衝突による新たな波及効果だ。パレスチナ問題は中東問題の核心であり、中東地区の平和と安定に関わっている。当面の急務は国連安保理の第2728号決議を着実に遂行し、ガザでの即時停戦を実現させることだ。また、根本的な出口は、『2国家解決』を全面的に実施し、パレスチナとイスラエルの衝突による悪循環から徹底的に脱出することだ」と強調したうえで、国際社会、とりわけ影響力のある国に対して、地域の平和と安定を維持するために建設的な役割を果たすよう呼び掛けました。(Lin、野谷)
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