ミッション遂行後の国産砕氷船「雪龍2号」が香港訪問スタート

2024-04-09 13:50:07  CRI

 中国が初めて自主開発した極地科学観測砕氷船「雪龍2号」が、中国第40次南極観測ミッションを終えた後、8日午前、香港に到着し、中国の極地観測40周年記念として5日間にわたる香港訪問をスタートさせました。香港各界の人々は同日、尖沙咀(チムサーチョイ)のハーバーシティで熱烈な迎船式を執り行いました。

国産砕氷船「雪龍2号」が香港に到着

 20年前の2004年10月にさかのぼれば、中国第21次南極観測隊の出発に当たり、当時使われていた極地観測船「雪龍号」がその記念として香港を訪問し、香港市民から熱烈な歓迎を受けたことがあります。今回、中国第40次南極観測隊は、ミッション遂行後、自主開発した極地科学観測砕氷船「雪龍2号」に乗って香港再訪を実現しました。これにより中国本土と香港の科学研究機関の極地研究分野における幅広い交流と協力を促進することが期待されています。

 「雪龍2号」は香港訪問期間中、9日から12日まで一般公開され、市民が乗船して見学することができます。また、中国第40次南極観測隊は9日から香港中文大学で2日間にわたり気候変動に関する国際会議を開催するほか、「雪龍2号」の科学者らは10日に香港科学館の「極地科学研究と気候変動」展示会の会場を訪れ、香港の学生約200人と対話を行う予定です。「雪龍2号」香港訪問準備委員会の馬逢国主席は、「『雪龍2号』の香港訪問を通じて、香港市民の中国極地調査活動への認識、特に若者の極地科学研究への興味と情熱を促進することで、より多くの香港の科学者や市民、企業が中国極地調査活動を支援し、参加できるようにしたい」と述べました。

 「雪龍2号」は「向陽紅10号」、「極地号」、「雪龍号」に続く中国の4隻目の極地科学調査船で、全長122.5メートル、排水量約1万4000トン、総出力は23.2メガワットで、定員は101人となっています。中国第40次南極観測活動は自然資源部が組織したもので、同観測隊は国内80余りの機関の460人以上で構成され、2023年11月1日に国内を出発しました。161日間で8万1000カイリ余りを航行し、各観測ミッションを無事に遂行したということです。(ミン・イヒョウ、野谷)

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