【CRI時評】フィリピンは「トロイの木馬」の移植に注意せよ

2024-04-08 13:21:32  CRI

 米国、日本、オーストラリア、フィリピンが7日、南海で初の海上共同演習を実施した。これはワシントンで間もなく開催される米国、日本、フィリピンの3カ国首脳会談に関連して、フィリピンが域外勢力を南海問題に引き込み、南海問題を国際化しようとする意図が自明だ。

 フィリピンは地域の平和を追求すると口では言っているが、実際の行動は対抗的な衝突を生み出している。この背後にある最大の理由は、米国などの外部勢力による扇動と支持だ。こうした外部の国家は、援助や共同軍事演習、共同パトロールを通じて、フィリピンを中国を抑圧する覇権の道具にしようとしている。

 これについて、フィリピン上院外交委員会のイミー・マルコス委員長は明確な見解を示し、「フィリピン政府が米国や西側諸国から国防や海上安全保障に関する寄付を受け入れることは、『外国からの干渉を含むトロイの木馬を歓迎する』ことに等しく、フィリピンを危険な道へ導くことになる」と述べた上で、フィリピン政府に対して東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々と政策的な立場を一致させるよう促した。

 ASEAN諸国首脳の訪中は、4月初め以来相次いでいる。インドネシアのプラボウォ次期大統領は初めて訪中し、ジョコ大統領の対中友好政策を継続する意向を示した。また、ラオスのサルムサイ副首相兼外相、ベトナムのブイ・タイン・ソン外相、タイのシリントーン王女もそれぞれ訪中した。南海問題について、ベトナムは「中国と協力して両国のハイレベルの共通認識を実行し、相違点を適切に管理し、海上協力と『南海行動規範(COC)』に関する協議を積極的に推進し、南海の平和と安定を維持していく」との意向を示した。

 ASEAN諸国首脳の集中した訪中は、中国とASEAN諸国との関係の継続的な緊密さを如実に反映しており、ASEAN諸国はフィリピンの理不尽な挑発の背後には米国の扇動と指図があることを理解している。南海問題に対する中国の穏健なアプローチこそが、地域の平和を真に守り、各国の国益に合致するものなのだ。

 フィリピンはアジアのフィリピンであり、ASEANのフィリピンだ。フィリピンが一日も早く踏み間違えた道に気付いてASEANの大家族に戻り、歴史の流れに従い、戦略的自主権を堅持し、地域の平和と安定を維持することを願っている。(CRI論説員)

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