韓国滞在のジャイアントパンダ「福宝」が3日帰国の途に就く

　中韓双方が合意した協議によると、韓国・京畿道（キョンギド）のエバーランドで生まれ育ったジャイアントパンダ「福宝（フーバオ）」が3日、現地を離れ、帰国します。これに先立ち、「フーバオ」は1カ月前から隔離され、関連の帰国準備が進められていました。

　3日午前、エバーランドで歓送式が行われた後、「フーバオ」は揺れを防ぐ特別なトラックに乗せられ、韓国の仁川国際空港に運ばれ、チャーター機で中国に戻ります。

　2016年、中国からのジャイアントパンダ「園欣」と「華尼」が韓国のエバーランドに到着し、「楽宝（ローバオ）」と「愛宝（アイバオ）」に改名され、エバーランドで新しい生活が始まりました。2020年7月20日に生まれた「フーバオ」はこのジャイアントパンダ夫婦の最初の赤ちゃんで、韓国で生まれた初のジャイアントパンダです。「フーバオ」に続き、2023年7月7日に、「ローバオ」と「アイバオ」には双子のジャイアントパンダ「輝宝（ホイバオ）」「叡宝（ルイバオ）」が誕生し、エバーランドで暮らすジャイアントパンダは5頭に達しました。

　「フーバオ」は生まれてからすぐ中韓両国の人々に愛されており、エバーランドは韓国滞在のジャイアントパンダに対して、心のこもった世話をしています。飼育員の姜哲遠さんと宋永寛さんもパンダファンから「姜宝」と「宋宝」の愛称で親しまれており、ジャイアントパンダたちと同じく、2人の飼育員も「宝（バオ）家族」のメンバーとされています。（任春生、野谷）