北京
PM2.577
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「共飲一江水(同じ川の水を飲む)--長江流域青銅器文明企画展」が広東省博物館で行われており、国内18の文化博覧機関から137点(セット)の展示品を集め、長江流域の青銅器時代の文明を系統的に展示しています。
今回の企画展は「巴蜀並輝(巴の文化と蜀の文化が共に輝く)」「群雄が華を競う」「多元一体」「天下帰一」の四つの部分で構成され、巴蜀(長江上流域)、荊楚(長江中流域)、呉越(長江下流域)の三大文化圏の、風格を異にしながら互いに融合する文明の姿を集中的に示しています。
今回の企画展で最大規模の展示品は「擂鼓墩2号墓編鐘」です。この編鐘は大小2種類の、計36点の甬鐘(甬という柄の部分を架に掛けて斜めに吊す鐘)から成り、大型の甬鐘が8点、小型の甬鐘が28点あります。
展示会場には見学者が文化財と交流できるように、「デジタル編鐘」を奏でる壁面も設置されており、パネルに描かれた「編鐘」に触れると、その鐘が光って「宮商角征羽」を演奏することができ、観客はデジタル技術の力を借りて古代編鐘の音韻や造形の美しさを体験することができます。
長江流域は古くから気候が温暖で土地が肥沃だったため、稲作農業を主な特色とする古代文明を育んできたと同時に、中国で最も豊富な銅資源も有しています。紀元前16世紀、南方の銅鉱資源を得るために南下した商王朝は、同時に青銅の冶金技術と礼器制度をもたらし、長江流域の広い地域が異なる形で青銅器時代を迎え、多元的かつ一体的に発展する青銅器文明を育みました。(ヒガシ、坂下)
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