北京
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23/19
「私の未来はここにある!」――。米ブルッキングス研究所のクリストファー・トーマス上級研究員がボアオ・アジアフォーラム2024年年次総会で発したことばだ。トーマス研究員は多くの国で生活した経験があるが、今は中国に住む。長年にわたり接した中国の発展の潜在力や開放的で友好的な環境に強い印象を持つという。
今回のフォーラムには世界の60以上の国と地域の政界人、財界人、シンクタンクの研究者による代表約2000人が参加した。参加者は4日間にわたり「アジアと世界:共通の試練、共通の責任」というテーマをめぐり踏み込んだ議論を行い、「団結と協力、共に発展を促す」というアジアの声を発信した。その中で、中国が果たす積極的な役割は各方面から広く認められた。
「中国には超大規模な市場がある」
「中国はハイレベルの開放を拡大している」
「中国には産業体系や人材、革新の強みがある」
フォーラムの期間中には多くの参加者が、中国経済は強じん性と潜在力だけでなく、新たな発展のポテンシャルを備えていると指摘した。
それ以外にも参加者が直観的に感じたことは、中国の日進月歩のグリーン発展だった。今年のボアオ・アジアフォーラム年次総会は、会場地域が「炭素のほぼゼロ排出モデル区」として稼働してからの初めての開催だった。すべての会場はグリーン電力により自給自足し、「カーボンニュートラル開催」という目標が達成された。
「手を携えての発展」を図るためには、対外開放が欠かせない。中国は最近、外資の参入に制限を加えるネガティブリストを縮小し続け、製造業分野では制限を全面撤廃した。そして外資企業への内国民待遇を実行するなど一連のハイレベルな対外開放措置を打ち出している。米コンサルティング会社のオリバー・ワイマンのベン・シンプフェンドルファー取締役兼パートナーは、 「経済のグローバル化は試練に直面しているが、アジアはモノと資金の自由な移動のために一貫して努力してきた。中国はまさにその中心だ。外資企業にとって、ここ(中国)で発展することは非常に重要だ」と述べた。
このような見方は個別の事例ではない。今年1-2月の中国での外資系企業の新設数は前年同期比34.9%増だった。先ごろ閉幕した中国発展ハイレベルフォーラムでは、多国籍企業の幹部が次々に、中国市場の将来性を有望視し、中国市場を深く開拓していくと表明した。
イノベーション、グリーン、開放、共有――人々は中国で、そんな未来を見出している。パキスタン国営テレビのニュースディレクター・サリーム氏は「これは中国だけの未来ではない。アジアの、そして世界の未来でもある」と述べた。(CRI論説員)
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