北京
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南太平洋の島国ナウルのアデアン大統領は24日から29日までの日程で中国を公式訪問している。両国が今年1月に国交を回復し、ナウルの大統領の訪中は今回が初めてだ。中国の習近平国家主席は25日午後、アデアン大統領との会談で、「友情に優先順位はなく、始まりさえすれば明るい未来がある。協力は大小を問わず、誠実である限り、実りある結果がある」と述べた。アデアン大統領は、中国が一貫して「国は大小にかかわらず一律平等」を堅持していることをナウルは高度に称賛しているとした上で、ナウルは一つの中国の原則を厳守し、対中協力を絶えず深化させていきたいと述べた。両国首脳のやり取りから豊富なメッセージを読み取ることができる。
1月の国交回復から3月の訪中まで、一つの中国の原則は、中国とナウルの関係発展の基盤だ。アデアン大統領の中国訪問期間中に双方は改めてこの原則を確認した。アデアン大統領は、中国との国交回復について、「歴史の正しい側に立つ」ためと述べただけでなく、「ナウルと中国の関係における重要な一里塚だ」とも表明した。このことは、1971年の国連総会第2758号決議で認定された一つの中国の原則が全世界の共通認識となったことを改めて示している。
中国とナウルはどちらも発展途上国であり、どちらも発展の課題がある。アデアン大統領の中国訪問期間中に、中国と「一帯一路」共同建設の協力文書に署名した。中国は、両国が発表した共同声明に基づき、「一帯一路」イニシアチブとナウルの発展戦略との結び付きを強化し、貿易・投資、インフラ整備、農業・漁業、鉱産物の科学的開発、環境保護などの分野における実務協力を拡大発展させ、ナウルの自主的で持続可能な発展の実現にできる限りの手助けをしていく。
分析筋は、中国とナウルの「一帯一路」共同建設が実行に移されていく中で、双方には海水淡水化、グリーンエネルギー、循環型発展などで一致点やできることがたくさんあり、両国関係の深化に新たな弾みをつけるだろうと見ている。
広大な太平洋でつながる中国とナウルはどちらもグローバルサウスの一員だ。アデアン大統領の今回の訪中は、太平洋島しょ国地域の平和と発展を促し、南南協力を推し進め、発展途上国の権益を保護・拡大するという好ましい効果をもたらすだろう。これはまた、人類運命共同体の構築を進める上でのあるべき筋道でもある。(CRI論説員)
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