北京
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23/19
今年の1~2月には、欧州連合(EU)の新疆ウイグル自治区からの輸入額が前年同期比217.8%増の3億1200万ドル(約473億円)に達しました。前年同期の9800万ドルからの大幅増です。新疆の商品の最大の買い手はポーランドやベルギー、オランダなどで、最も人気の商品はリチウムイオン電池やケチャップです。
EU加盟国と欧州議会は5日、「強制労働によって作られた製品」をEU域内で販売することを禁止する法案で暫定合意に達しました。合意文書は世界貿易機関(WTO)の規則に抵触するために中国には言及していませんが、新疆を念頭に置いたものとみなされています。一方で、もう一つの法律は暗礁に乗り上げました。
新疆ウイグル自治区のバインゴリン・モンゴル自治州の綿畑での、農業機械による綿花の収獲作業
また、英国はいわゆる人権問題で中国企業を圧迫する政策を、秘密裏に緩和しつつあるとされています。英国の外務・英連邦・開発省は経済・エネルギー産業戦略省と共同で評価報告書を作成し、英国政府が中国企業への制裁を「無期限で一時停止」することを考慮すべきと提案しました。このことは、欧州の中国への現実的な依存を反映しているとされます。
さらに、ドイツ国営メディアの「ドイチェ・ベレ」によると、在中国EU商工会議所が3月20日に発表した報告書には、「EU企業は多くの場合、中国に代わる選択肢を見つけることができない。在中国EU商工会議所の4分の3の会員企業が、代替品を容易に見つけられない重要な部品を中国から輸入している」との記述があります。(閣、鈴木)
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