世界初の圧縮天然ガス(CNG)輸送船 江蘇省啓東市を出港

2024-03-24 15:52:00  CRI

 江蘇省南通市海事局によれば、世界初の圧縮天然ガス(CNG)輸送船が23日午前、江蘇省啓東市を出港しました。同船はインドネシアに赴き、同国のピークカット電力プラントでの島から島への天然ガス輸送に使われます。1回の航海でのCNG輸送量は70万立方メートルに達します。

 

 同船は世界初のCNG輸送船で、動力は天然ガスです。船長は110メートル、設計航速は14ノットで、アメリカ船級協会(ABS)とインドネシア船級協会に登録されました。CNG運搬船は常温高圧状態で天然ガスを船内の圧力容器に貯蔵するため、液化天然ガス(LNG)運搬船に比べて液化装置や再ガス化端末などの高価な設備が不要で、建造のための投資と維持費が大きく低減します。同船は建造の過程を通じて改善を繰り返し、全体の配置や貨物システム、燃料システム、航行性能など多くの難題を解決したとのことです。

 CNG輸送船は天然ガス産業チェーンの重要な構成部分として、天然ガスの輸送に新たな選択肢を提供するものです。同船の引き渡しによって、今後は水素の海上輸送にも有益な経験が得られると見られています。(Mou、鈴木)

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