中国初の新規設立による外資独資証券会社 北京で業務開始

2024-03-23 16:22:56  CRI

 新規設立会社としては、中国初となる外資系独資証券会社が22日に北京で正式に業務を開始し、中国の金融開放の幅と深さの拡大を意味するものとみられています。

 業務開始したのは英銀スタンダード・チャータードが北京で設立した「スタンダード・チャータード証券(中国)有限公司」(以下「スタンダード・チャータード証券」)です。

 今年1月19日に設立が批准された同社の登録地は北京市で、登録資本金は人民元10.5億元(約1億5千万米ドル)です。業務範囲は仲介、自己勘定取引、引受、資産運用管理(資産担保証券に限定)となっています。株式保有構造では、スタンダード・チャータード(香港)有限公司の100%の独資となっています。

 スタンダード・チャータード・グループのビル・ウィンターズ経営責任者(CEO)は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)に対し、新設された会社は「スタンダード・チャータードの中国における新たなチャンスをもたらす。中国の資本市場は活気に満ちており、当社の中国事業は大幅に成長する傾向にある」と述べました。

 なお、関係筋によりますと、外資独資による新設会社として発足したスタンダード・チャータード証券に先立ち、米金融大手ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースが資本参加した中国での合弁証券会社2社も相次いで合弁から独資へと変更しました。現在、フランスの金融大手BNPパリバが提出した証券会社設立の申請も受理中にあるということです。

 開放が進む中国の金融市場は、より多くの外資を引き付けています。中国外貨取引センターのデータによりますと、2024年2月現在、海外金融機関はすでに13カ月連続して中国の債券を買い越し続けており、現在の買い越し総額は累計で2兆元(約2766億ドル)に上っています。

 専門家は、金融の対外開放は中国の金融機関の種類と商品・サービス体系を豊かにするのに役立ち、金融消費者により多くの選択肢を提供してくれるとみています。また、外資系金融機関がもたらした適度な競争は、中国の金融機関と金融システムの効率向上にも寄与するとも期待されているということです。(Yan、謙)

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