中国初の船舶炭素排出管理機構が設立

2024-03-21 11:20:21  CRI

 

 中国初の船舶からの炭素排出を管理する機構、上海海事局船舶エネルギー効率管理センターが20日に設立されました。同機構は中国の海運企業に対し、技術、運営、代替燃料の使用などの措置を積極的に講じて船舶のエネルギー消費量を削減するよう指導します。

 国際海運における温室効果ガス削減戦略目標を達成するため、国際海事機関(IMO)は国際航行船舶に対し、『船舶エネルギー効率管理計画』を作成し、エネルギー消費データの収集・報告と、操業炭素強度指標を算出して年間操業炭素強度等級評価を実施することを求めています。中国は総トン数5000トン以上の国際航行船舶を約1000隻余り有しており、2022年12月22日から同条約の要件を全面的に履行し始めています。

 上海海事局の曹傑副局長は、「上海海事局船舶エネルギー効率管理センターは中国の国際航行船舶の炭素強度管理を行う上での具体的な業務を担当する。国際航行船舶の炭素強度管理を行うことで、船舶のエネルギー消費の現状を把握し、中国の海運企業が積極的に技術、運営、代替燃料の使用などの措置を講じて船舶のエネルギー消費を削減するよう、的を絞った指導を行う。また、同機構は中国の総トン数400トン以上の船舶のエネルギー消費データの収集・報告・検査を行い、海運業のグリーン・低炭素モデルへの転換を推進し、データ的な基礎と重要な参考情報を提供する責任を負っている」と説明しました。(雲、坂下)

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