北京
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中国と日本の学生による「中日友好成人式」が17日、北京にある日本大使館で開催されました。北京在住の両国の新成人の門出が祝われました。
「花ひらく~ただ一つの花束を~」をテーマとする今回の成人式には、日本と中国の新成人約150人が参加しました。会場には、振り袖を着た中国人学生や、チャイナドレスや近年流行している漢服を着た日本人学生もいるなど、互いの文化を尊重するそれぞれの思いが華やかな姿に表れていました。
金杉憲治大使と新成人の代表による鏡開き
式典では、特別ゲストとして建築家の青山周平さんとスノーボードコーチの佐藤康弘さんによる講演が行われたほか、中日友好と成人を祝う恒例の鏡開きや書き初めなども行われました。
日本大使館の金杉憲治大使は祝辞で、「日中関係の未来を担う新成人の皆さんが集い、同じ時間を過ごしていることが、両国の関係を一層深める新たな一歩となることを期待する」とし、「成人式で同じ時間を過ごすのは何かの縁なので、この縁を利用して日中の懸け橋になってほしい」と若い世代の交流に期待を示しました。
新成人代表としてあいさつした中央美術学院の平林由佳さん
日本側の新成人代表としてあいさつした中央美術学院に留学中の平林由佳さんは「日中の文化交流に積極的に参加し、両国の懸け橋となることを目指したい」と表明しました。
北京林業大学3年生の李子航さん
式典に参加した北京林業大学3年生の李子航さんは、「日本のアニメや音楽が好きなので、大学で第二外国語として日本語を選んだ。将来は日本に留学したい。今回、同年代の日本人と交流できたことは、いい思い出になる」と語りました。
北京大学に交換留学中の石崎杏さん
北京大学に交換留学している石崎杏さんは、「20歳という節目の年を迎えて、より気を引き締め、今まで以上にたくさんのことに挑戦したい。今日は、中国の方が着物を着て、私たちがチャイナドレスを着るという異文化交流ができた。私たちにしかできない経験として、中国人の友達をたくさん作りたい」と話しました。
中日友好成人式は北京日本人留学生社団(BJSA)が主催するイベントです。留学中のため日本で成人式に参加することができない日本人留学生と、日本文化に興味を持つ中国人の学生を対象に、互いの文化を理解し、友好の懸け橋を築き、交流を深めることを趣旨としています。(取材:趙雲莎、校正:梅田謙)
中日友好成人式の会場
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