北京
PM2.577
23/19
中国航天科学技術集団(CASC)第六研究院によりますと、同研究院傘下の第101研究所は、同研究所が主導する重量車液化水素貯蔵供給コア技術の研究開発でブレークスルーを達成しました。
この研究は、車載液化水素の貯蔵供給システム―燃料電池動力システム―と重量車のシャシー構造を改善し、中国国内で初めて80キロ級の車載液化水素貯蔵供給システムのエンジニアリング・プロトタイプを開発しました。また、液化水素貯蔵供給システムと燃料電池、車両整備のマッチングテストも完了し、質量・体積水素貯蔵密度、単位エネルギー消費量、水素供給速度などの面で、国際先進レベルに達しました。車載液化水素貯蔵供給システムのテスト装置と体系化された検査方法を開発し、技術の研究開発と製品テストに必要な基準を与えました。
研究チームはまた、液化水素の貯蔵供給システムと重量車燃料電池の動力システム、車両整備の応用を実現させたほか、重量トラックの電動化動力性能と航続距離の問題を解決しました。重量49トンのディーゼル燃料大型トラックの二酸化炭素排出量は、小型乗用車40台とほぼ同じです。49トンの大型ディーゼルトラックに比べると、液化水素燃料の大型トラックは、1台当たり年間140トンの二酸化炭素排出量を削減でき、長距離重負荷車両のゼロ・エミッションの実現にもつながります。
第101研究所は、今後も引き続きコア技術の難題解決と成果の実用化を推し進め、液化水素の産業チェーンモデルプロジェクトの実施を促進し、液化水素産業のエコシステムを構築する予定です。(殷、榊原)
KANKAN特集