北京
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最近、紅海航路の輸送ルートが妨害され、世界的なサプライチェーンのリスクが激化していることを背景に、中国と欧州を結ぶ特別国際貨物輸送列車「中欧班列」は、多くの企業が選ぶ際の最適な国際輸送の選択肢になりつつあります。
緊張が続く紅海情勢の影響を受け、スエズ運河の船舶通行量は大きく減少しました。これに対して、「中欧班列」は高速性、効率性、安全性、安定性という特徴により、国際産業チェーンとサプライチェーンの「安定装置」となりました。
大手国際輸送物流会社のDHLによると、昨年12月にコンテナ船が輸送ルートを長距離航路に変更して以来、ロシアの鉄道回廊を通じた貨物輸送の要請が約40%急増しているとのことです。
中国国家鉄道集団有限公司も、今年に入り、「中欧班列」に関する輸送料の問い合わせや予約意向が増えており、輸送の需要と量が伸びていることを明らかにしました。
国連貿易開発会議が今年2月に発表した報告書によると、昨年11月以来、上海からスエズ運河を経由して欧州までの海運輸送費は約3倍に値上がりしています。「中欧班列」は重慶から欧州までの所要時間が15~20日で、紅海航路の海運輸送より7~10日短いです。
「中欧班列」は今年1~2月、前年同期比で9%増の累計2928便を運行し、同10%増の31万7000 TEUのコンテナを発送しました。「中欧班列」の国内出発都市は2月末時点で120都市に達し、欧州の25カ国219都市に到達しています。(朱、榊原)
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