香港郵政、武俠小説家・金庸の「小説人物特別切手シリーズ」第2弾発売へ

2024-03-12 13:32:37  CRI

 香港郵政は、香港を代表する武俠小説家・金庸の作品に登場する人物をテーマにした特別切手シリーズの第2弾「侠之大者」(関連郵便物を含む)を今月14日に発売すると発表しました。

 香港郵政によると、「侠之大者」は切手6枚と10香港ドルの小形シート2枚、20香港ドルの小形シート1枚からなる9枚セットで、それぞれの切手には中国では誰もが知っている金庸小説の登場人物8人が描かれているほか、20香港ドルの小形シートには金庸の肖像とその彫刻がデザインされています。

 2024年は金庸の生誕100周年に当たります。2018年に同特別切手シリーズの第1弾が発売されたのに続き、香港郵政は今年、金庸の貢献を記念するために、その第2弾の発売を決定しました。第2弾にも、金庸の重要な小説作品の登場人物が選ばれています。


浙江省海寧市で開かれた金庸生誕100周年記念展「赤子心・故郷情」

 一方、「赤子心・故郷情」と題する金庸百年記念展が10日から金庸の故郷である浙江省海寧で開催されています。同記念展は金庸生誕100周年にちなんだシリーズイベントの第1弾で、金庸の貴重な自筆原稿、写真、図書・新聞・雑誌、書画作品、デジタル展示品など800点余りが展示されており、金庸に関する最も多くの資料をそろえ、最も充実した展示会となっています。中でも、名作『笑傲江湖』の現存する唯一の連載版自筆原稿のほか、金庸が自ら故郷に贈呈した名作『天龍八部』の自筆原稿も展示されています。香港大公文匯伝媒集団と香港明報集団は、金庸が1948年から2009年の間に『大公報』、『明報』などの新聞に発表した文章の原稿を数多く提供しています。

 金庸は、中華圏で広く知られる人気武侠小説家で、本名は査良鏞です。1950年代から武侠小説を書き続け、全部で15作品を発表しました。金庸の作品は、紆余曲折したストーリーと個性豊かな登場人物が特徴で、数世代にわたって愛され続け、たびたびドラマや映画として映像化されてきました。金庸は2018年10月30日に香港で死去しました。94歳でした。(ミン・イヒョウ、坂下)

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