北京
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中国東北部の遼寧省撫順市に住む孫さんがこのほどSNSに投稿したある動画は、多くの人々を感動させました。孫さんは、動画の中でディープフェイク技術を利用して病死した父親を「復活」させ、91歳の祖母に無事を告げました。
孫さんの父親は2022年、希少疾患である虫垂粘液腺がんと診断され、末期がんだったため、2023年に他界してしまいました。
孫さんの祖母は心臓が悪く、息子の死を受け入れられないのではないかと心配した家族は事実を隠していました。
しかし、ずっと会えない息子を恋しくなった祖母は、いつになれば息子と話ができるのかとひっきりなしに問い続け、孫さんに「お父さんに会いたいから、電話して」と催促しました。孫さんは、父親が病院で治療中に携帯電話を持っていけないとごまかす一方、SF映画からインスピレーションを得て、ディープフェイク技術を利用して父親が祖母にあいさつする動画を録画し、祖母を慰めることにしました。
孫さんは、ひげを生やしている自分のイメージと父親とでは大きな違いがあるため、わざわざひげをそってから動画を録画し、その後AIソフトを使って、父親の顔に「置き換え」ました。動画の中で、孫さんは父親の口調をまねて祖母に、「お母さん、継海です。北京で元気に過ごしています……」とあいさつしました。
動画は解像度の低いものですが、幸い祖母はこの善意のうそを信じてくれました。動画を見た多くのネットユーザーは孫さんのやり方に感動し、「AIの正しい使い方を見た」「これこそテクノロジー開発の原点だ」とのコメントを寄せました。(ZHL、榊原)
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